8月7日放送のドラマ「偽装不倫」(日本テレビ系)に鉄道ファンから驚きの声が上がっている。ドラマに登場した鉄オタの描写がリアルすぎるというのがその理由だ。
「ドラマや映画にオタクが登場する場合、服装やしゃべり方などやりすぎたキャラクター作りになり、実際とはかけ離れてしまうケースがよくあります。あるドラマでは、オタク男性の部屋に萌えキャラと洋ゲーと、パソコンのパーツのポスターが貼ってありました。そんなオタクは実際にはまず存在しません」(テレビ誌ライター)
この日の放送は宮沢氷魚演じる伴野丈が盛岡を訪れる場面があり、SL銀河を撮影する3人の「撮り鉄」が登場した。
「服装やしゃべり方はいかにもオタクという過剰なものだったんですが、カメラなどの装備は妙にリアルでした。特に持っている三脚には感心しましたね。3人のうちの1人はハスキーというメーカーの4段三脚を、別の1人はやはりハスキーのショート4段三脚を持っていました。ハスキーは撮り鉄御用達と言われ、特に4段三脚のほうは標準装備と言われるほど。小道具さんは撮り鉄をわかっている人なんだと思いました」(鉄道ライター)
カメラについてもキヤノンの「7D」という撮り鉄に人気のカメラを持たせ、リアルさを出していたという。なぜこんなにも本物らしい描写ができたのだろうか。
「撮り鉄3人を演じた中に、お笑いトリオ『ななめ45°』の岡安章介さんがいました。岡安さんは『鉄道四天王』の1人なので、鉄道に詳しいのでアドバイスしたのかもしれません。ただ1つ残念なのは、SL銀河の撮影シーンがおかしかったこと。『めがね橋』と呼ばれる宮守川橋梁で撮影し、橋にかなり近い場所でカメラを構えていたのですが、あの場所からだと橋全体を収めることはできないはずです。しかも、他の撮影者からジャマだとして文句が出る可能性もある。せっかくリアルにしたのですから、気を遣ってほしかったです」(前出・鉄道ライター)
今後、SL銀河がドラマに登場するのかどうかわからないが、出るのであればぜひ改善してほしいものだ。