太川陽介と蛭子能収が旅をする旅バラエティ「太川蛭子の旅バラ」(テレビ東京系)が4月18日にスタートした。太川と蛭子のコンビは「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」(テレビ東京系)で誕生。軽快なやりとりが人気を博し、バス旅はテレ東のドル箱番組へと成長した。
「そんな太川と蛭子は17年1月の第25弾を最後に引退。俳優の田中要次と作家の羽田圭介が後任になりました。ところが、田中と羽田のコンビは視聴者の評判、視聴率共にいまひとつ。太川と蛭子の復活を望む声がファンから上がっていました。テレビ東京としても、視聴率が稼げるコンビの復活を望んでいたはずです」(テレビ誌ライター)
2人がバス旅を卒業した理由は、蛭子が高齢になり歩くことがつらくなったからだとされている。そこで「旅バラ」では、それほど歩かなくてもいい企画が採用されていくようだ。初回の放送は「ローカル鉄道寄り道旅」。これはローカル線の駅で名所、名物を探す企画。名所、名物を発見し楽しむことができれば、その駅の利用者数に応じたお金がもらえる。決められた金額を稼いで時間までに目的の駅にたどり着けばクリアだ。
今回、名所を探すために歩く必要に迫られ、蛭子が「バス旅よりきついよ」と音を上げる場面はあったが、全体的にはバス旅よりも楽と言える。
「それがよくないのか、ローカル鉄道寄り道旅に対するファンの評価はイマイチなんですよ。視聴者はやはり2人が苦しむ姿を見たいのかもしれません。さらに今回の放送でもう1つ問題点が指摘されています。それはローカル鉄道寄り道はボリュームに欠けるという点です。バス旅は3泊4日でしたが、鉄道は1泊2日。中身が薄く感じられというんです」(前出・テレビ誌ライター)
バス旅の時から宿探しは蛭子の役目で、蛭子と宿関係者のやりとりやかけひきがおもしろいとされてきた。また宿について部屋を確認する際、蛭子の部屋のベッドに太川が飛び込む行動はお約束。食事の時に太川がビールをグイとあおるのも見どころのひとつ。それらが1回になってしまうのは残念だ。
「バス旅は3カ月に1度の特番でしたが、『旅バラ』は毎週のレギュラー番組。ロケに4日も掛けられないのでしょう。せっかくレギュラーになったのに、それが原因でつまらなくなってしまっては本末転倒ではないてしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
今後はどんな旅を見せてくれるのか。ファンの不安を吹き飛ばすような活躍を太川陽介と蛭子能収には期待したい。