最終回に向け、回を追うごとに注目度が高まる、「あなたの番です」(日本テレビ系)。平均視聴率が過去最高の13%にまで跳ね上がった直近の18話では、いくつかの殺人犯は判明しても、肝心の“笑う死体”の黒幕は不明のまま。そうした中、視聴者の間でも最も怪しいと言われるのが、西野七瀬が演じる黒島沙和だ。
「18話の終盤、主人公の手塚翔太(田中圭)と犯人捜しをしている二階堂進(横浜流星)が持つAIが、黒島犯人説を89%の高い確率で割り出している。そもそも、実行犯と見られる内山達夫(大内田悠平)と高知県で同級生だった黒島に疑惑が持たれるのは当然のこと。ただ、黒島が真犯人だったすれば、残虐な殺し方や、これまでの複雑な人間模様を自供する際に、ふてぶてしく、さらに周囲を驚愕させる演技が求められるシーンが出てくることが想定される。そんな中、ネット上ではつい半年前までアイドルだった西野の演技力のレベルがどこまで高いのか、話題になっているんです」(芸能事務所関係者)
西野は2月24日の卒業コンサートをもって乃木坂46の活動を終了し、本格的な女優業をスタートさせたばかり。「あな番」は、「よつば銀行 原島浩美がモノ申す!~この女に賭けろ~」(テレビ東京系)での銀行員役に続く出演だが、乃木坂時代にも数々のドラマ、映画に出演している。
「西野はもともと、同性にも好感を持たれる可愛いタイプ。それでいて、どこか内面に秘めたものがある点も魅力とされ、大阪出身ということもあり、関西弁で話す役がくれば、かなり肝が据わったキャラの演技もできる。以前、乃木坂のバラエティー番組のショートコントで、アイドルとは思えないほどのヤンキーぶりを発揮したこともあります。世間の評価は様々ですが、そうした点が、『あな番』の企画・原案である秋元康氏の目に止まっての抜擢なのでしょう」(テレビ制作会社関係者)
18話では横浜流星とのキスシーンに、「それでおしまいですか」と積極的に誘うセリフまで披露し、その初々しさに視聴者を絶賛させた西野。ドラマの結末とともに、女優としての飛躍に期待だ。
(津田昌平)