今年に入って、イケメン人気俳優が歌手業に進出するケースが目立っている。
音楽業界に詳しいライターが言う。
「9月17日で最終回を迎えるドラマ『TWO WEEKS』(フジテレビ系)で主演の三浦春馬は、主題歌を担当し、ドラマのPRも兼ね音楽番組にも出演しています。公開中の映画『アルキメデスの大戦』で主演を務めている菅田将暉は米津玄師、あいみょんらが参加したアルバムを発表して、8月後半よりライブツアーをスタートさせています。『凪のお暇』(TBS系)で主役の黒木華扮する大島凪の隣の部屋に住むモテ男役を演じる中村倫也は、公開中の映画『アラジン』で、主人公の日本語版吹き替えだけでなく主題歌にも挑戦。同じく『凪のお暇』で凪の元彼役が好評の高橋一生も前クールの主演ドラマ『東京独身男子』(テレビ朝日系)の主題歌でデビューを果たしています。また、自身の大ブレイクのきっかけとなったドラマ『おっさんずラブ』(テレ朝系)の映画版が公開中の田中圭は、2クール目に入り視聴率も快進撃を続けた『あなたの番です』(日本テレビ系)での役名の手塚翔太名義で、主題歌『会いたいよ』を担当しています」
他にも、山田孝之が俳優仲間の綾野剛などと組んだバンドのライブも大盛況。ここに来てなぜ、男性陣の活躍が目立つのか?
「こうした動きの一因にはSMAP解散から始まったジャニーズ事務所内の激動があるかもしれません。嵐も活動休止宣言し、先日は関ジャニの錦戸亮も退所を表明。一方で、ジャニー喜多川氏の逝去もあって、ジャニーズ事務所への忖度問題などが取り沙汰されるなど、以前よりも事務所が勢いを失う中、他の芸能事務所がここぞとばかりに、ジャニーズ事務所の領域に進出してきたようにも見えますね。もちろん、一方では、『CDが売れない』と嘆いている音楽業界の必死の策で、ということもあるでしょう」(前出・ライター)
イケメンで、歌って踊れて芝居もうまい。さらに話術や笑いのセンスまでも持っている。そんな世の女性を満足させるスーパースターが現れるのは、今後は、ますますジャニーズ事務所ばかりからだけではなくなってくるようで、興味深い。
(島花鈴)