野党による「桜を見る会」問題への攻撃もマンネリ化してきた昨今、永田町界隈では、「次の選挙に出馬するタレント候補」への注目が高まりつつあるようだ。現状、どんなタレントの名前が挙がっているのだろうか。
「出馬が確実視されているのは、菊池桃子。この11月に経済産業省の局長と結婚したばかりですし、上級官僚の夫と二人三脚での政界進出はほぼ固いのではと言われています。その菊池と同じぐらい各政党から熱い視線が注がれているのが、フリーアナの有働由美子。なにしろ知名度は抜群ですし、元NHKという看板で安心感もある。キャスターを務める『news zero』(日本テレビ系)は割と中道寄りの報道姿勢なので、保革を問わずにラブコールが寄せられそうです。その2人に対して若さでアピールするのが元AKB48の高橋みなみ。過去にはジャーナリストの田原総一朗氏から政治家としての能力に太鼓判を押されたこともあり、AKB48総監督の経験も議員には向いていそう。22年の次期参院選では31歳となっており、満30歳以上という被選挙権の条件も満たします」(週刊誌記者)
そんな有力候補たちの一方で、名前が取りざたされるものの、出馬の可能性が低いタレントもいるようだ。週刊誌記者が続ける。
「お笑い芸人のほっしゃんは“反安倍”のスタンスを隠すことなくツイッターなどで発信。リベラル系の有権者から出馬を期待する声もあがっています。ただタレント議員の場合、政治的なスタンスや知識よりも、まずは固定ファンをどれだけ抱えているのかが重要。その点で芸歴こそ長いものの、知名度が高いとは言えないほっしゃんに期待する政党はほとんどなさそう。ただ、そもそも芸能人として成功しているタレントを口説くのは難しい。それゆえ菊池のようにタレント活動を減らしていたり、高橋みなみのように芸能人として伸びしろが減っているタレントが、有力候補となるわけです」
たとえ当選しても、他の議員よりも強い風当たりにさらされがちなのがタレント議員というもの。果たしてその覚悟ができているタレントはどれほどいるのだろうか。
(浦山信一)