天海祐希主演ドラマ「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」(日本テレビ系)の第2話が1月18日に放送され、平均視聴率は初回から0.6%ダウンの12.4%だった。
この日の内容は、顔の激痛に耐えかね、自死未遂を繰り返す患者・和子(濱田マリ)。和子は10年前に三叉神経痛の原因となった脳腫瘍手術を受けていたが、術後も一向に痛みは改善されなかった。だが、検査をしても腫瘍は発見されず、痛みも理解されず人生に絶望していたのだった。
このテーマに、同じ病気を患ったと思われる視聴者からは「私も三叉神経痛で長い間 痛みに苦しんだ者です。同じ病気でも痛みは人それぞれでその辛さは言葉にしてもわかってもらえないものです。濱田さんの演技は、その辛さが本当によく伝わり涙しました」「三叉神経痛で原因がわからず“気のせい”とか“下顎関節”などいろいろ病名付けられた。これは経験した人にしかわからない」「1話目より良い。濱田さんのエピソードと濱田さんの演技には涙が出た」など、一歩踏み込んだ真剣コメントが多数寄せられた。
「顔に触れた熱さ冷たさなどの感覚を脳に伝える三叉神経が、脳の異常により痛みを感じるのが三叉神経痛です。ただ、痛みは激痛ですが、突発的なものがほとんどです。洗顔や化粧、ひげそり、食事時などに痛みが走ります。この痛みは瞬間的なものなので、周囲から理解されにくい一面があります。術後に和子が痛みを感じずに顔を洗って笑顔になったのは、そのためです。さすが、医療モノに強い林宏司の脚本だと思いました」(医療ジャーナリスト)
同ドラマは、ただの医療モノに留まらず、病歴者の気持ちもほぐしてくれる作品のようだ。