「2000年の長きにわたって一つの言葉、一つの民族、一つの王朝が続いているなんて国はここしかない」
麻生太郎副総理兼財務相(79)が、地元福岡県でこう述べたのは1月13日。この発言が取り上げられるや、各所から批判の声が相次いだ。地元記者が解説する。
「政府は、昨年5月にアイヌ民族を先住民とする『アイヌ民族支援法』を施行したばかり。そこで示された『日本が単一民族国家ではない』という政策方針と麻生氏の発言に矛盾が生じているのです」
批判をかわすためか、翌14日の閣議後の記者会見で麻生氏は「誤解が生じているなら、おわびの上、訂正する」と謝罪。早急な火消しに走ったが、関係各所の憤怒の炎はなかなか鎮火しない。
「アイヌ関係者や野党からは『論外だ』と麻生氏に反発する声が上がっています。同じ自民党の石破茂元幹事長も『我が国の方針とは異なる』と批判のコメントを出しており、党内外からヒンシュクを買う形になっています」(前出・地元記者)
アイヌ民族を軽視した軽率すぎる発言で猛バッシングにさらされた麻生氏。だが、この舌禍事件には予兆があった…。
1月21日発売の「週刊アサヒ芸能」1月30日号では、20日からの通常国会で「IR汚職」への追及が始まる中、留まることを知らない麻生氏の「火だるま失言録」を“緊急招集”。アイヌ発言の予兆になった前日の成人式から初々しい初選挙の時代までプレイバックして詳報している。