お笑いタレントのエド・はるみといえば、親指を突き立てて「グ~」と独特の声色を上げるギャグで一躍有名になり、この「グ~」は2008年の流行語大賞を受賞した。また同年には〈24時間チャリティーマラソンランナー〉に選ばれており、当時テレビで観ない日がないほどの売れっ子だった彼女だが、2019年12月からYouTuberデビューしていたのをご存知だろうか?
彼女のYouTubeチャンネのタイトルは〈エド・はるみの未来人間学〉。チャンネル説明欄には『今までの人生経験で得た「生きる知恵」や「役に立つ情報」をみなさまにシェアしたいと思います!』と、かつての彼女からは想像もつかない。
内容もその通りで、〈すぐ動く人のメリット〉〈ヤル気を高める3つの方法〉〈嫌われない質問の仕方〉など“観るビジネス書”のような動画ばかりなのだが、2月16日投稿〈【感動】エガちゃんねるに感動しすぎて、その思いをお話ししたくなりました!江頭さん、最高です!〉は違った。
「ネット上でニュースにもなってますけど、江頭2:50さんのYouTube、この年代の私のハートにグッサリきまして、感動なんですよね。江頭さんてこんなに素敵な方だったんだって」と、まずは、エガちゃんをベタ褒めする発言からスタート。
世代を問わずエガちゃんが愛されていることや、スタッフが食べていけるかどうかを気遣うエガちゃんの姿に「心洗われるというか、(エガちゃんを)ずっと見てたくなる」と、絶賛だった。さらには、夫がいることを断りつつも、「江頭さんのような人と結婚していたら、まあ今の夫もすごいいいんですけど…、なんかこう、ホッコリするというか、女性が本当の幸せを感じる方なんじゃないかな」などと訥々と「ラブコール」を送ったのだった。
これを受けて、エガちゃんのYouTubeチャンネル〈エガちゃんねる〉、3月13日投稿〈EGACKT降臨!〉の中で、エガちゃんが「エド・はるみ、メッセージありがとう!YouTube見たよ!」とコメントした。
この効果で、エガちゃんねるからエドのYouTubeに足を延ばしたファンもいるだろう。しかし、彼女のチャンネル登録者数は3月15日現在4000人に達していない。
なぜ、マジメ路線に変更のエドが、先の回だけエガちゃんに触れたのか疑問が残る。登録者数を伸ばすだけならコラボ企画などに積極的になるべきだし、「観るビジネス書」路線であれば、不用意にお笑い芸人を口にすべきではないのでは…とも思ってしまう。ともあれ、お笑いの勢いのあった頃のエドのように、ブレずに「グ~」を言う姿も見てみたい。
(ユーチューブライター・所ひで)