2月28日に配信スタートした嵐のデジタルアルバム「Reborn Vol.1」が、オリコンミュージックストアランキングの3月5日付け総合アルバムダウンロードランキングで、首位を獲得した。総合シングルダウンロードランキング(2/26~3/3)でも、3月5日段階で「a Day in Our Life : Reborn 」と「 One LOVE : Reborn 」がワンツートップに君臨。「円盤」と呼ばれるCDの売り上げでは、圧倒的な強さで2位以下を寄せつけなかった嵐だが、実は、デジタル配信ということもあり、グループの成長とともに高齢化してきたファンが「食わず嫌い」してしまうのではと懸念もされていた。
ところがフタを開けてみれば、売り上げ絶好調を続けたのだ。ジャニーズウオッチャーが言う。
「20年前のグループデビュー前、つまりジャニーズJr.時代からの“オリキ”と呼ばれる古参ファンたちは、バリバリのアナログ派。CD発売の度に初回限定盤と通常盤CDをセットで購入して、ふだん使いと保存盤としてキープしてきました。音源はありあまるほどあるので、今さらデジタル盤を購入しないのではと危惧されていたんです」
それが、実際に購入して聴いてみると、デジタルの音の良さにハマってしまい、トリコになってしまったというわけだ。
「YouTubeを解禁して以来、嵐の楽曲の良さに魅せられた新規ファンとともにシングルを爆買い中です。特に売れ行きがいいのが大野智のソロ曲。オリコンミュージックストアの2月マンスリーランキングで、大野のソロ曲8曲全部が20位内にランクインしました。3月5日段階でも、デイリーシングルダウンロードランキングで大野の『Bad boy』の2位を含め、全8曲がトップ30にランクイン。そのほかに嵐名義で、大野の主演作『怪物くん』主題歌である『Monster』や、『truth』がランクイン。嵐関連で11曲もランクインした。大野ファンにとっては、大野のソロアルバム発売の夢が叶わない今、シングルダウンロードで積年の願望を実現していると思われます」(前出・ジャニーズウオッチャー)
「A-RA-SHI : Reborn」に続くリボーンシリーズ第2弾「a Day in Our Life : Reborn」第3弾「One Love : Reborn」について、「リボーンって何?」「過去の名曲の焼き直し?使いまわし?」「新曲を出せない事情があるの?」といぶかしがるファンの声もあるという。が、実はリボーンソングはファンへの20年の応援に対する感謝を込めたアンサーソングだったのだ。
「加工音が耳障りという不満の声も聞かれるが、新たに歌われている英語の歌詞を読み解くと、『One Love』は原曲で『百年先も 愛を誓うよ 君は僕のすべてさ』と永遠の愛を誓った後、長い年月が過ぎた今、愛の歴史を振りかえっている状態であることが読み取れます。言い換えればファンに変わらぬ愛を捧げた嵐からの“永遠ラブソング”になっている。『a Day in Our Life』の英語歌詞にも、嵐ファンになってくれたことの感謝とその一時代を共有できた喜びがつづられています。最後に『we will see each other again 』という歌詞が付け加えられ、活動休止後、再びファンの前に姿を現す宣言をしていると読み取れますよ。その思いは力強く、ガチのメッセージであることは確かです」(音楽ライター)
嵐の感謝のメッセージは、「Reborn Vol.2」「Reborn Vol.3」と続いていくに違いない。
(塩勢知央)