大阪弁のヤンキーキャラで、今、バラエティ番組などに引っ張りだこのタレント・ファーストサマーウイカ。いったい何者で、なぜここまでブレイクしているのか。音楽誌記者は言う。
「ウイカはもともと、役者志望で故郷の大阪で劇団に所属していました。その後上京、『BiS』というアイドルグループで本格的に芸能活動を開始しました」
BiSは、14年に解散、現在は同じ名前を引き継いだ新メンバーで再結成しているが、ウイカが在籍した解散前の“第一期BiS”は、過激すぎるパフォーマンスで一部アイドルファンの間で旋風を巻き起こした、いわば伝説のアイドルだった。そして、ウイカ自身にも“黒歴史”と呼ばれても仕方がない、数々の武勇伝が存在するのだ。
「BiSを一躍有名にしたのは、メンバーが全員、マッパで富士の樹海を走り回るというウイカ加入前のPV映像です。このイメージが定着していたため、ウイカも加入後に同じ“全脱ぎで樹海”のアーティスト写真を撮影しています。股の間やバストトップの部分にはボカシがかかっているものの、長身でスレンダーなモデル体型を披露。『primal.2』という曲はPVが『割り切った交際をしている少女のインタビュー』というコンセプトで制作されていて、ウイカもホテルのベッドで自身がはいたミニ丈のスカートに手を突っ込み、アンダーウエアを膝上までずらすという大胆な演技を見せています」(前出・音楽誌編集者)
ライブ会場の場でも水着でパフォーマンスするという破天荒さだったという。さらに─。
「ウイカが在籍していた頃のBiSは、かつて“今揉めるアイドル”を自称していた時期もあります。というのも、水着のまま観客席にダイブする定番の演出があったんです。人気が出てきたウイカ加入後も続けられていたので、ライブの最前線の客などは触り放題だったようですね」(地下アイドルに詳しいライター)
また、当時のBiSは雑誌のグラビアにも2度登場。両回ともに、全部ではないが脱ぎ系のショットを公開している。
「温泉卒業旅行がテーマの撮影では、桃のようにきれいなヒップを全見せしていました。さらに過激だったのは、墨汁を全身に塗って。魚拓ならぬ“人拓”を取った袋とじグラビアでしたね」(前出・ライター)
誌面ではメンバー全員の、全身の人拓が公開され、ウイカも当時のブログで、〈ニップレスも前貼りもナシの〉完全マッパだったと明かしている。
極めつきは、ウイカが所属していた第一期BiSの解散ライブ前後のメンバーに密着したドキュメンタリー映画「劇場版BiSキャノンボール2014」(15年)撮影時のエピソードである。
「“交わりながら撮る”を最終目標として複数の艶ビデオ監督が解散間際のメンバーに密着。『艶っぽいことをするたびにポイントが加算される。メンバーはそのことを知らされておらず単なるドキュメンタリーだと思っている』という設定の意欲作です。さすがに実際に交わりながら撮るなんてことにはなりませんが、ウイカにはカンパニー松尾監督がついていましたね」(前出・ライター)
ブレイクの裏には、NGなしの過去に培われたド根性があったのだ。