本誌前号で、9月公開の主演映画「甘い鞭」での「見どころ」を報じたばかりの壇蜜(32)。ところが、水面下ではすでに主演映画第3弾が着々と進行しているという。その驚愕すべき中身とは──。
*
空前の壇蜜フィーバーをベテラン芸能デスクが手放しで、こう評価する。
「昨年公開の出世作『私の奴隷になりなさい』(角川映画)の印象が強いだけに当初はイロモノ扱いされていた壇蜜でしたが、下卑たグラビア痴態と上品な趣のギャップのせいか、人気は青天井。かげるどころか、日増しに支持層を広げている。4月ドラマ『お天気お姉さん』(テレビ朝日系)ではスナックママ、この7月ドラマではNO1の下馬評高い『半沢直樹』(TBS系)に出演。物語の鍵を握る愛人役とまさに水を得た魚のような役を好演している」
グラビアから妖艶女優へ瞬く間にエロス昇天、ならぬ異例の駆け上がり出世を果たした壇蜜だが、本誌では、そんな彼女の主演第3弾を地獄耳キャッチしたのだ。
事情を知る映画関係者が語る。
「タイトルはずばり『地球防衛未亡人』。監督は『いかレスラー』『かにゴールキーパー』『日本以外全部沈没』などユニークな作風で知られる河崎実監督です。内容については、地球を侵略しに来た宇宙人に操られた宇宙怪獣に、地球防衛のため出撃した夫を殺され、その復讐に壇蜜扮する未亡人が立ち上がる。で、思いもつかない手段で、怪獣や宇宙人を退治するというSF活劇になると聞いています」
河崎監督は奇想天外なストーリーながら、海外映画祭にも出品するトンデモ映画界の巨匠だ。これまでにも、中川翔子、加藤夏希、森下くるみ、仲谷かおりなどの美女を主演にした作品も数多い。また、「飛び出せ! 全裸学園」はふ~どるの可愛出翔を主役に抜擢し、その後、ソフト・オン・デマンドの人気シリーズとなった「全裸〇〇」の原型を作るなど、AV界へ大きく寄与したことでも知られている。とはいえ異色すぎる組み合わせだが、
「もともと、在阪テレビ局が主導して河崎監督と話を進め、企画が出来上がっていた。総予算は8000万円ほどだと聞いています。5月頃から、A4判で3枚ほどの企画書も作られていて、関係者がスポンサーを探すべく、企業や映画制作関係会社を回っている状況でした」(前出・映画関係者)
映画はすでにクランクインにあと一歩までこぎつけているという。となれば主演第3弾の中身が気になるばかり。
「何とも破天荒なストーリーで、まさに河崎監督の作風ですが、もちろん壇蜜さんを出すからには、例えば彼女のフェロモンを使った武器とか、彼女自身の肉体で宇宙人を誘惑するとか、彼女のエロスをストーリーに絡ませることは必至でしょう」(前出・関係者)
河崎監督は自著「河崎実監督の絶対やせる爆笑痛快人生読本」(山中企画)の中で、バカ映画の製作秘話をこう語っている。
〈映画の企画を考える時、まずどうするか?(中略)僕の発想は簡単。まずは「あり得ない」設定を考えていく。まわりの人間に「そりゃないだろう」と言われそうな発想を大事にする。〉
とタイトルの腰砕け感の大切さを説くのだ。
はたして、SMではなくなぜSFなのか、ひょっとするとSFとはスペース・ファックの略か? 企画の全貌は藪の中‥‥。かくなるうえは真相を知る河崎監督を直撃すると、
「ちょっと、それはノーコメントなんです」
と、やんわりと取材拒否。プランが進行中なのかどうかだけを確認しても、
「ビッグダディと同じで話すといろいろあるんです。それもノーコメントでお願いします(笑)」
と、完黙を決め込むところがむしろ限りなく“濃蜜”にキナ臭い‥‥。
「一度は最近業界に進出した飲料会社が、その社の飲料を壇蜜が飲むとポパイみたいに戦闘能力が劇的に高まる演出を条件に、かなりの額を出資するという話がありました。しかし、壇蜜サイドから、映画の中で何かを飲むことはできないと言われたために手を引いたそうです。確かに壇蜜は6月から健康飲料のCMに出ているから、それが障害になったのでしょう」(前出・関係者)
これまで映画では、性奴隷OL、真性ドM女医とエロス七変化を魅せてきた壇蜜だが、はたして次作では、未亡人薄幸エロスで、怪獣どころか世の男の股間から白い蜜を吸い上げるのは間違いない!?