お笑いコンビ・くりぃむしちゅー改名の理由は、「新・ウンナンの気分は上々。」(TBS系)で改名をかけた勝負に負けたことがきっかけというのは有名な話。元の名前“海砂利水魚”は、伊豆にあったカレーショップの名前から取り、当時の事務所の先輩芸人から命名されたものだと彼らが語っている。では、同年代のお笑いコンビ・ココリコ(遠藤章造、田中直樹)は、どのような経緯で耳慣れない名前にしたのだろうか?
遠藤が自身のYouTubeチャンネル「ココリコ遠藤のヘンなカタチ」の5月23日投稿の「遠藤の48年。いいとも・黄金伝説・銀座7丁目劇場…」で明かしている。
この回は、遠藤が思い出の写真などから人生48年間を振り返ろうという内容だった。元妻であるタレントの千秋とのツーショットをフライデーされた時の週刊誌を見せるなど懐かしむなか、中学3年生の時の修学旅行の文集を取り出すと、遠藤の作文のタイトルがなぜか〈ココリコの旅〉になっていたのだった。〈ココリコ〉の名前は、彼らが高校を卒業後、2年間社会人を経験した後に命名したものだ。もちろん、この時点では後の相方となる田中とコンビを組むことも考えていなかった頃だと遠藤はこう振り返った。
「たまたま偶然なんすけど、ある手帳を拾って、その手帳に〈喫茶ココリコで待ち合わせ〉と書いてあって。その手帳を僕と田中さんでココリコという喫茶店に持って行ったんです」と遠藤。そこで持ち主に出会い、なぜかずっと頭に〈ココリコ〉の名前が残っていたことから、修学旅行の文集のタイトルに、果てはコンビ名の命名に至ったという意外なエピソードを明かしたのだった。
ところで、〈ココリコ〉とはどんな意味があるのだろうか? 日本は〈コケコッコー〉だが、フランス語ではニワトリの鳴き声をそう呼ぶとも言われている。大阪にそんな洒落た名前の店がなければ、それ以前に、遠藤と田中が偶然手帳を拾っていなければ、今の彼らは存在していないかもしれないから偶然の賜物と言えるだろう…。(ユーチューブライター・所ひで)