人気ラッパーの「漢 a.k.a. GAMI(かんエーケーエーガミ)」(本名・川上国彦)が法律違反の薬物を所持したとして現行犯逮捕されたのは、去る5月2日。直接の容疑は植物由来の薬物の所持であったが、検査の結果、いわゆる「シャブ」と呼ばれる薬物の陽性反応も出た。
「その後、シャバに戻って、6月5日にはユーチューブで謝罪動画を公開。経営する会社の社長を辞任し、初心に戻って曲作りに励むことを明かしました」(芸能記者)
そんな漢は、若者を中心にラップの技術を競うMCバトルブームを巻き起こした番組「フリースタイルダンジョン」(テレビ朝日系)のレギュラーとして出演していた。
「男気あふれるキャラクターで、番組内でもコーナーが設けられるほど人気のラッパーでした」(テレビ誌ライター)
2015年には自伝「ヒップホップ・ドリーム」を出版するなどヒップホップ業界ではカリスマ的存在だった。また、昨年7月に放送された「じっくり聞いタロウ ~スター近況(秘)報告~」(テレビ東京系)では音楽業界にはびこる薬物問題に対して「ぼくらの音楽の業界ではドラッグがまん延していると言われるのは全然違うと思っているし」とコメントしていた。
しかしながら、逮捕が報じられた直後には、ネット上では「知ってた」「漢、クスリで捕まったのか……。でも、これほど驚かないニュースはないよな…」「とうとう来たなこの時が」といった内容のコメントが並んでいた。
「漢は、以前から法律違反の薬物を彷彿させるリリック(歌詞)を書いていたんです。同じヒップホップレーベル『9SARI GROUP(くさりグループ)』所属のD.Oも2018年に法律違反の薬物所持で逮捕されており、ファンからすると漢の逮捕は、『ついに』という感じだったのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
漢は、6月8日にインスタを更新し、近日中に新曲を公開すると発表しているのだが、一部報道では漢は約5年前から捜査当局にマークされていたとも。漢が、「業界が薬物と近いのでは?」というイメージを世間に与えた影響の余波はなかなか収まりそうにない。
(中村俊太)