タレントの伊集院光が、7月7日に放送された「伊集院光 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ)で、今後迎えるプロ野球の有観客試合についての危うさを推測し、話題となっている。
伊集院は無観客試合が続くプロ野球の中継で、「恐れていることが起きた」「マイクが拾ってる声がけっこうヤバイ」として、広島の選手がデッドボールを受けた際、「何当てとるんじゃボケコラ!」というベンチからのヤジが丸聞こえだったことを説明。さらに「1000(人)だ2000だって単位の観客になったときに、もっとヤバイのが来ると思う」「笑い事じゃないことが起きる感」と指摘している。
無観客のプロ野球中継は当初、ファンの間でも“盛り上がりに欠けるのでは”とした声も多かったが、フタを開けてみれば静寂な球場内に響く打球音やミットの捕球音、選手の声などがテレビを通してもリアルに伝わり、むしろ“迫力が伝わる”と好評だ。
「伊集院も語っていましたが、中継する局によっては無観客なりの臨場感を出すため、収音マイクの数を増やすなど音声面での充実を図っており、通常の中継よりもはるかに音が聞こえやすい放送になっています」(スポーツ誌記者)
そんな中、7月6日には日本プロ野球機構(NPB)とJリーグとの「新型コロナウイルス対策連絡会議」が開かれ、プロ野球では以前からの予定通り、10日からの試合で5000人に制限した有観客試合を再開することを発表している。
「5000人ということは、各球場のキャパシティーの10分の1程度。つまり伊集院の指摘通り、その中で一人、大声を出せば場内に響き渡り、地上波ではとても流せないようなひどい内容のヤジも音声機器が拾うことになる。関係者は対応を迫られるかもしれませんね」(テレビ誌ライター)
無観客試合を巡っては、中日の与田監督が6月28日の対ヤクルト戦の試合中、スタンドの放送ブースから実況の声が聞こえるとして審判に問題提起する一場面があり話題となった。10日の試合は地上波での中継はないものの、BSでは放送される試合もある。無観客中継が初なら観客5000人限定の中継も初めてなだけに、何が起こるかわからない!?