プロ野球が短いシーズンを終えようとしている今、女子アナ界ではうって変わって開幕を迎えた。「コロナ入社世代」が次々と地上波デビュー。前評判を覆す活躍をみせる新米からド迫力ボディを武器に躍進する新参者まで、実に多士済々なのである。そんな白熱するオンナたちの「新人王争い」を実況する。
今年度に入社した新人女子アナのうち、注目されるのは在京キー局の8人とNHKの8人である。
「テレビ東京が女子アナ採用を見送りましたが、入社人数は例年並み。ただ、どの局も手堅く『即戦力ルーキー』の獲得に動いたという印象があります」
こう語るのは女子アナ評論家の春山マサハル氏。続けて、こう論評する。
「日本テレビの忽滑谷(ぬかりや)こころアナ(22)やテレビ朝日の安藤萌々(もも)アナ(22)はBS朝日の『News Access』で学生キャスターとして活躍しており、数年前から業界内で『ドラフト1位候補』と評判でした。他の新人アナも実力と華を兼ね備えた逸材ぞろいです」
終盤戦のタイトル争いが激化するプロ野球。それを尻目に、デビューほやほやの女子アナの「新人王争い」のほうが早くもヒートアップしているというのだ。
目下、テレビで最も目にする機会が多い新人は、TBSの野村彩也子アナ(23)だ。9月26日、8時間生放送の「お笑いの日」で、ダウンタウンとの共演というド派手な地上波デビューを飾るや、数々の番組に出演。「あさチャン!」「ひるおび!」「ゴゴスマ」のレギュラーに抜擢された。
「『狂言師、野村萬斎の娘』として入社前から注目され、局内外から心ない『コネ入社疑惑』までささやかれたが、蓋を開ければみごとに悪評をハネのけました。まだ原稿読みでかんでしまうこともありますが、ヘコむことなく笑顔をみせている。すさまじい度胸に局内では『史上最強のメンタル新人』との呼び声が高まっています」(TBS関係者)
鋼のメンタルは研修期間中から発揮されていた。今年の入社日は、新型コロナの影響で「緊急事態宣言」の真っただ中。野村アナもリモート出社で研修が出遅れていたという。
「そのぶん『自宅で父親に発声のコツを教わっている』と言っていて、『萬斎流トレーニング』でみるみる上達。トークの間のとり方も新人とは思えないほどうまく、研修を担当した大ベテランの長峰由紀アナ(57)も『モノが違う』と脱帽していました」(TBS関係者)
それゆえ、野村アナへの期待度は一気にアップ。この人気ぶりは先頃、発売された「TBSアナウンサーズカレンダー2021」にもよく表れている。実績のない状態にもかかわらず、エースアナが担当する「4月の顔」を任されたのだ。それゆえ、野村アナを局の顔とすべく「育成プロジェクト」が進められているという。
「10月4日放送の『アッコにおまかせ!』で『出川哲朗からリアクション術を学ぶ』という企画で『激辛シュークリーム』を食べさせられ、涙目になりシュークリームを吐き出していた。野村アナがどこまで体を張れるのかを見極めたかったスタッフも大満足。今後はバラエティーにも活躍の幅を広げそうです」(TBS関係者)