「グラウンドには銭が落ちている」
元プロ野球選手であり、南海ホークスにおいて通算23年の監督人生で1773勝を挙げ、プロ野球史上最多勝監督として知られる故・鶴岡一人氏の言葉である。
巨人の原辰徳監督も今年の9月11日に通算1067勝を挙げ、故・川上哲治氏の通算勝利数を上回り、球団歴代1位に躍り出たが、鶴岡氏の勝利数と比較すれば、まだまだ…それだけに含蓄のある言葉だと感心してしまう。しかし、である。
元プロ野球選手、高木豊氏が自身のYouTubeチャンネル〈高木豊 Takagi Yutaka〉において、10月15日に〈【コンビニ感覚で車を購入!?】一般人には理解できない二世野球選手事情について語ります!〉とタイトルをつけ投稿したところ、視聴者のコメント欄に、〈グラウンドでお金を拾わなくても、銀行口座に有った。〉と冗談めかしてヤユされる元プロ野球選手がいた。ご存知、長嶋茂雄氏の長男であり、現在はタレントとして活躍している長嶋一茂氏である。
高木氏いわく、身体の強さ、肩の強さ、ボールを遠くへ飛ばす力(打力)は、父親を超える素質があったと絶賛された一茂氏。しかし、「コンプレックスから人の成長は始まるじゃない?」との持論を高木氏は持っており、「ハングリー精神がない」「育ちがいい」…ゆえにプロ野球界では大成しなかったのではないかと分析した。
また、高木氏はあくまで“一説”“聞いた話”であり“真実かどうかは別問題”と断りながら一茂氏の口座には学生時代に絶えず500万円ほどが入金されていたという噂があると話した。さらに“本当に聞いた話”と前置きして、一茂氏はキャッシュカードで車を買いに行ったという話も紹介した。
かくして、先に紹介した視聴者のコメントとなったわけである。
現在、コメンテーターなどで目にする一茂氏は、金持ちキャラを活かしつつ、視聴者目線の意見が好感を持たれているように見受けられる。「素質」と「適性」は、また別の話になるのかもしれない…などと考えさせられた。
(ユーチューブライター・所ひで)