10月31日放送のNHKスペシャル「筒美京平からの贈りもの 天才作曲家の素顔」に出演した元CCBのドラム兼ボーカル担当・笠浩二が話題になっているようだ。
番組タイトルからもおわかりのように、10月7日、誤嚥性肺炎のため東京都内の自宅で死去した筒美さんを、関係者からの証言を紡いで浮き彫りにする50分番組だったのだが、そのうちの10分ほどが、まるで笠の特集番組かのように作られていたのだ。
笠は「紅白歌合戦」への出演が決まった時に筒美さんからプレゼントされたという赤いネクタイが心の支えだったこと、1985年1月にリリースした松本隆氏作詞、筒美さん作曲の「Romanticが止まらない」で筒美さんからメインボーカルとして指名されるも、バンドメンバーからは異論を唱えられて板挟みになったことを明かした。さらに、笠が勝手に筒美さんの作ったメロディラインを変更して歌うとバンドメンバーからは責められたものの、筒美さんからは「うん、これでいいよ。自分が歌いやすいところで歌ってるんだからいい。これが君のメロディなんだから」と認めてくれたことなど、これまでに聞いたことのなかった貴重なエピソードが大放出となった。
「ツイッター上には《筒美さんとCCBの濃いつながりに驚いた》《バンド内の軋轢で「地獄だった」と言っていた笠さんの言葉の重さたるや…》《ロマンティックが止まらないのサビが、笠さんによって変えられていたとはびっくりした》など、いろいろな種類の驚きの声が相次いでいるようです」(女性誌記者)
1999年に心身ともにボロボロになったことで熊本県・南阿蘇村に移住したという笠。筒美さんとは近年は会う機会がなく、訃報も報道で知ったというから、さぞかし悔しかったことだろう。