2000年にグラドルとしてデビュー後、代名詞の「ぽっちゃりボディ」を武器に23冊の写真集を出版している磯山さやか(37)。女優業のほかバラエティー番組でも活躍し、今や老若男女から絶大な支持を集めているが、意外なことに「芸能生活を20年も続けてこれたのは奇跡だった」と振り返る。その真意とは──。10月にデビュー20周年を迎えた「いそっち」が、グラドル人生を語り尽くした。
──16歳の時に芸能界入りして、今年で20周年を迎えました。
磯山 ありがとうございます。あまり実感が湧かないのですが、あっという間に20年という数字になっていて、ビックリしてます!
──00年10月22日にデビューされましたが、当日のことを教えてください。
磯山 初めて掲載された雑誌の発売日を自分で「デビュー日」に決めたんです。なので、初仕事は10月初旬くらいかな。新人グラドルを紹介する1ページの水着グラビアで、初めてビキニを着ました。当時は学生だったから、それまでスクール水着しか着たことなくて。なので、スタッフさんの前で羽織っていたガウンを脱ぐ瞬間は、めちゃくちゃ恥ずかしかったです。
──翌年の6月にはファースト写真集「Pre Pri-17」(ソニーマガジンズ)が発売されました。
磯山 はい。でも、ちょっぴり自信がついてきたのは3年目くらいからですね。ファンの方が増えてきて、写真集の発売記念イベントのたびにホメていただけるようになったので。
──その頃の体型は?
磯山 若さもあって今より引き締まっていたし、胸ももっと大きかったですよ。でも、同時期にデビューしたグラドルの子たちと比べると、当時からぽっちゃりで「体育会系ボディ」って呼ばれることが多かったです。あの頃はまだ「ぽっちゃり」という言葉もあまり浸透してなくて。
──そして09年には、ダイエットに挑戦しました。
磯山 ある企画で「ウエストや太腿など合計マイナス30センチ」を目指すことになったんです。それまで健康的なボディで売ってきていたから、断ったんですけどね。結局、ダイエットをすることになって、実際に痩せたらファンの方から「痩せないほうがよかった」って言われました(苦笑)。
──ぽっちゃりボディで脚光を浴びるようになったのは、そのあとですか。
磯山 そうですね。ダイエット企画の数年後くらいで、なんとなく巡り巡ってぽっちゃりブームが来たんです。グラドルファンの間では、それまでもぽっちゃり好きの人が一定数はいたと思うんですけど、当時はみんなスレンダーで引き締まったいい体をしていて。女性ファッション誌で15年から2年ほど「専属ぷにモデル」もしましたね。
──雑誌といえば、週刊アサヒ芸能のグラビアを何度も飾られています。
磯山 13年に「アサ芸Secret!」さんで撮影させていただいたグラビアは、大人っぽくて好きで、よく覚えてます。当時、デビュー以来、初めて髪の毛をショートにしたんですよ。それまでグラビアをキレイに見せるには髪が長くなきゃいけないと思っていたんですけど、「ショートでもセクシーに撮れるんだ」というのが自分の中の新たな発見でした。成長アルバムみたいで、振り返ると楽しいですね。
磯山さやか:1983年10月23日生まれ、茨城県出身。00年にデビューして以降、グラドル、女優、バラエティーなど、多岐にわたって活躍中。06年に「いばらき大使」に任命され、地元、茨城県のイメージアップにも努めている。12月12日には2021年カレンダー「磯山さやかofficial calendar 2021 and photo book」を発売。