2002年の第1回大会から19回目を数えるピン芸人日本一決定戦「R-1グランプリ」の開催発表会見が11月25日、都内で行われた。
12月末から予選がスタートし、来春に決勝戦がフジテレビ系で放送される同大会を巡り、波紋が広っているのが「エントリー資格の変更」。
新たに「プロとして活動している芸歴が10年以内であること」との規約が追加されたことで、ベテラン芸人がエントリーする道が閉ざされてしまった。
この変更について松本人志は11月29日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で「これは厳しいよ。せめて来年からにしてくれないと」と批判的なコメント。
現場では悲痛な声が上がっている。
「『芸人廃業ラッシュ』が起こりかねない決定ですよ」と語るのは前回大会で準決勝まで進出したピン芸人だ。
これまで10年以上、同大会に出場していたが、突然のエントリー資格変更により出場資格を失い途方に暮れているという。
「主催者が芸歴制限によって若返りを図りたいのは理解できますが、ネタでブレイクを目指す芸人にとって『M-1』『キングオブコント』『R-1』の3大会しか売れるタイミングがないのが実情。とりわけ『R-1』しか希望を見いだせない“売れ残りのピン芸人”にとって今回の規約変更は『死刑宣告』そのもの。あまりに酷ではないでしょうか」(前出の芸人)
現場からの悲痛な声であった。
(山倉卓)