国内トップクラスのカヌー選手による「薬物混入事件」がスポーツ界を騒然とさせている。
事件が起こったのは昨年9月に行われたカヌー・スプリント日本選手権。この大会で、鈴木康大選手がライバル選手を失格させるため、ドリンクに禁止薬物である筋肉増強剤を意図的に混入していたことが発覚したのだ。スポーツ界で発生した前代未聞の「薬物混入事件」だが、同様の事例はお笑い業界でも──。
「『ライバルを陥れるためなら何でもする』という奴は芸人のなかでも沢山いますよ」と語るのは、コントに定評のある中堅芸人だ。
「同じ事務所に所属するライバル芸人の立場を悪くするため、お金やオンナ絡みのトラブルに関する情報をつかんでネット掲示板に書き込むなんて日常茶飯事です」
さらには「カヌー選手の起こした『薬物混入事件』のようなことが、現在フジテレビ系で放送されている『R-1ぐらんぷり』の数年前の大会の予選前に起こっていたんです」と証言する。
お笑い業界で発生した「薬物混入事件」とは…。
「2回戦を翌日に控えたピン芸人たちが居酒屋で飲んでいた際、そのひとりがトイレに行った合間に、他の芸人たちが悪ふざけで下剤をビールに混入したんです。結局、下剤入りビールを飲んだ芸人は、腹痛を起こしながらも2回戦を通過できたんですが、これで落ちていたらシャレにならなかったでしょうね」(前出・中堅芸人)
お笑い界でも発生していた「薬物混入事件」。悪ふざけで済まされるのも芸人ならではなのかもしれない。
(白川健一)