NPBにおける2020年のゴールデングラブ賞は、セ・リーグでは、巨人から投手部門で菅野智之が2年ぶり4度目、遊撃手部門で坂本勇人が2年連続4度目に輝き、巨人連覇に導いた選手が順当な評価を受けている。
ところで、このゴールデングラブ賞の最多受賞に輝いているのは、パ・リーグでは福本豊氏(福岡ブレーブス)の12回なのだが、セ・リーグは10回で、山本浩二氏(広島東洋カープ)、古田敦也氏(ヤクルトスワローズ)、宮本慎也氏(東京ヤクルトスワローズ)、そしてもう1人、駒田徳広氏(横浜ベイスターズ)が並んで受賞している。駒田氏は一塁手部門で、最多受賞となる。
そんな駒田氏が、名球会が運営する公式YouTubeチャンネル〈日本プロ野球名球会チャンネル〉に出演。名手たる捕球時のコツを、去る12月18日投稿回で伝授している。〈プロ野球【ゴールデングラブ賞】セ・リーグ歴代最多受賞の駒田徳広が語る「守備の極意」<日本プロ野球名球会>〉とタイトルされた同回をさっそく観てみよう。
スタッフからコツを問われた駒田氏は、「一塁守備の支点はヒジだと思うんですね。ヒジをうまく使って捕ってほしい。手首じゃないんです。バッティングと一緒なんですよ。ヒジと肩の支点を使うと、手首が柔らかく使える」と述べ、さらにはゴロを捕球する際に「両手をそろえないこと」と指摘。仮にイレギュラーでボールが顔に飛んできた時に、両手をそろえていると顔をカバーすることができず、捕る側の手と、送球する側の手は相反する位置で構えたほうが、どちらかの手で顔をカバーしやすくなることから、「恐怖感が薄れるとうまく守れる」ともアドバイスした。
うまく捕球することだけを考えているのかと思いきや、守備は恐怖との戦いでもあることを教わった。さすが、名手は違うとうなりたくなる目からウロコの話が拝聴できた。
(ユーチューブライター・所ひで)