元プロ野球選手、駒田徳広氏。身長191cmと体格にも恵まれ、「満塁男」の異名を取ったが、ホームランは巨人、横浜ベイスターズでのプロ通算18年間で195本にとどまっている。しかし、1984年から巨人の監督に就任した王貞治氏は、この駒田氏に対して、ホームラン王になれる素質があると大きな期待をかけていたのをご存知だろうか…?
テレビ東京が運営するYouTubeチャンネル〈テレビ東京スポーツ〉、1月17日に〈王貞治の最初の教え子涙なしでは語れない日本刀!荒川道場の知られざる師弟関係【満塁男コマダのココだけ話】〉とタイトルがついた投稿回を観てみると、駒田氏いわく、王監督は駒田氏を、「40本くらいホームランを打って、ホームラン王になる素質を持っている選手」と見込んでいたそうだ。
それゆえ、一本足打法の育ての親である、故・荒川博氏に、駒田氏を託した王監督。コーチ業を引退していた荒川氏が快諾したのは、王監督の頼みだったからであろう。
ところが、駒田氏は3年の約束のところ、1年で荒川氏のもとをみずからの意思で離れてしまった。王監督は荒川氏に頭を下げ…現在に至っているというのだ。
駒田氏は横浜に移籍した後、ダイエーホークスの監督となった王氏と会い、ホームランから打率を重視するバッティングに切り替えたことから、「オマエは70%くらいの選手だなあ…」と言われたそうだが、後に、人づてに王氏が初めて育てた選手は「駒田だなあ」と口にしていたと聞き、涙が出るとも振り返った。
駒田氏はプロ通算2006本安打を放ち、名球会入りを果たす立派な結果を見せているのだからお見事だが、今のソフトバンクナインを見ても、「大きく育てたい」のが王氏のむかしからの信条なのではないだろうか…。
(ユーチューブライター・所ひで)