3月7日、ひとり芸日本一決定戦「R-1グランプリ2021」(フジテレビ系)が放送され、ゆりやんレトリィバァが王座に輝いた。そんな中、同日放送のラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN系)で、有吉が「R-1」の演出に苦言を呈したという。
「今年から『R-1』は、出場者の資格が芸歴10年以下に変更され、MCも霜降り明星と広瀬アリスが起用されました。またOPも一新され、音楽ユニット『Creepy Nuts』が同大会のために作ったオリジナルラップ曲に合わせた煽りVTRが流れることに。有吉は今回、ラジオの前に『R-1』の前半部分だけ見たそうで、OPに関し『(今までのR-1は)CGが超ダサいでおなじみだったけど、OP見た限りでは改善されてたのよ』と曲とともに好評価。しかし、その曲を出囃子にも使っていたことで『曲作ってもらったからいっぱい使おうと思って、それがもうダサすぎて…』と苦言を呈したのです。さらにリスナーから、舞台音響の不手際や、かなりの巻き気味で放送が進行しているといったタレコミが届くと『スタッフも10年以下なのかな?』と呆れる様子を見せました」(テレビ誌記者)
今回の「Creepy Nuts」の曲については、OPや決勝だけでなく、ファイナルステージの出囃子でも変わることなく何度も流され続けたため、視聴者からも「曲はいいんだけど何度も流しすぎ」「洗脳されそう」と戸惑う声が相次いだ。また、途中から時間調整にズレが生じたのか、審査員や脱落者のコメントなどを一切取らない状態で番組が進行。さらに番組のラストにも、批判が殺到したという。
「ゆりやんの優勝が発表された直後、フジでは彼女の勝利コメントをほぼ聞くことなく、1回目のネタのリピート映像が流されました。これには視聴者から『余韻がぶち壊し!』『再放送する時間あるなら優勝者のコメントが聞きたい』と苦情が続出することに。ですがフジ系列の番組の場合、地方局が8時54分でニュースに切り替わるため、そこで一旦優勝発表などを行って区切りをつけなくてはなりません。昨年は、そこから9時までMCが出演者にインタビューを行ったのですが、尺が長すぎたことでみんな話すこともなくなり、放送事故のようなグダグダ空気となりました。そのため、今回はその時間を埋めるために、苦肉の策で優勝者のネタVTRを流したのでしょう」(前出・テレビ誌記者)
芸人のネタに関しては好評の声も多かった「R-1グランプリ2021」。スタッフは今回の反省を踏まえて、来年こそ視聴者の納得のいく番組進行を期待したい。