3月14日、甲子園球場にて「阪神-巨人」のオープン戦が行われた。甲子園が似合う男の1人だろう、今年から巨人の1軍投手チーフコーチ補佐に就任した桑田真澄氏が、巨人のYouTubeチャンネル〈読売ジャイアンツ〉に出演。試合前のインタビューに答えたところ、懐かしい甲子園の地とあってか、「軽妙なジョーク」が飛び出し、スタッフの笑いを誘う場面を見せた。
3月22日に〈桑田コーチが語る、15歳から育ててもらった甲子園。〉とタイトルを付けて公開した投稿回を観てみると、突き抜けるような青空の下、緑色の天然芝に立った桑田氏は開口一番、「甲子園はいいね!やっぱりね!」と、白い歯を見せた。そして、「芝生の『香り』…『匂い』って言ったほうがいいかな。『香り』はワインのほうがいいな」と、ワインを嗜むようになった桑田氏がジョークを軽く飛ばすと、「あと風ね、浜風。甲子園はやっぱり風を味方にしてプレーするっていうのがすごく大事だと思うし。15歳の時からね、ここで育ててもらったからね。風とともに育ったというか…『風と共に去りぬ』じゃなくてね」と、1936年に原作が刊行され、39年には名女優・ヴィヴィアン・リー主演で公開された映画のタイトルを持ち出した、どこか昭和な匂いのするジョークを放ち、ふたたびスタッフの明るい笑い声を呼び込んだのだった。
視聴者からは、〈桑田さん話すこと全てが名言に聞こえる〉とのコメントとともに、PL学園時代の「KKコンビ」が脳裏によみがえったのであろう、〈やっぱ桑田さんもコーチになったんやから清原さんもこうやってコーチとして戻って来んかな… この2人はもっとNPBで輝いてほしい〉〈清原和博氏とこの場所で 選手を指導するのを見てみたいな。〉といったコメントも散見されたのだった。
桑田、清原両氏はウソかマコトか“確執”があることがなかば定説となっているが、この甲子園の地で、そんな関係性も“風とともに”打ち消してはもらえないものだろうか…?
(ユーチューブライター・所ひで)