同じ大物独身芸人でも、ニュースの衝撃度ではナインティナインの岡村隆史を上回ったかもしれない。なにしろお相手はTBSで朝の顔を務める長身の美人アナウンサー。いくら売れっ子とはいえ、毒舌芸人のどこに惹かれたのか。内幕を探ると仰天のフェチ嗜好が明らかに‥‥。
「これを狐につままれたような気分というのか」
これはお笑い芸人の有吉弘行(46)が16年8月に発信したツイートだが、これまでの経緯を知るマスコミ関係者は今、同様の心境かもしれない。
有吉とフリーアナウンサーの夏目三久(36)が結婚したことを発表したのは4月2日夕方のことだった。2人は所属事務所を通じてマスコミ各社にファックスを送付。エイプリルフールの4月1日に婚姻届を提出したことを報告し、
〈お世話になっている皆様方にもっと笑っていただけるようこれまで以上に精一杯頑張っていきたいと思っております〉(有吉)
〈有吉さんと夫婦になり、この上ない喜びと幸せを感じております〉(夏目)
それぞれの言葉で感謝と喜びを表現した。
翌3日のスポーツ紙芸能面はこの慶事を大々的に報じた。「日刊スポーツ」と「スポーツ報知」は終面に、「スポーツニッポン」も芸能面にデカデカと結婚記事を掲載し、「真面目」「やさしい」といった有吉の芸人評を伝えた。そんな祝福ムードの一方で、ワイドショースタッフはこんな内幕を暴露する。
「大物カップルのゴールインは情報番組のトップで取り上げたかったのですが、テレビの場合は所属事務所に映像の使用許可を得なければいけません。結婚発表から一夜明けても、夏目サイドからなかなかGOサインが出なかったので、新聞の紙面を読み上げる程度しかできなかったのです」
有吉と夏目の出会いは、11年に放送されたトークバラエティー「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)。この初共演をきっかけに、10年愛を実らせた形だが、テレビ業界が2人の結婚を“腫れ物扱い”するのも無理はない。
「夏目は芸能界のドンから寵愛を受けていると、もっぱらの噂ですからね。機嫌を損ねようものなら、所属事務所のタレントを各局の番組から総引き上げすることも考えられます」
とは民放キー局関係者。その脳裏には5年前の“悪夢”がよぎったという。
2人の熱愛が最初に報じられたのは16年。8月24日付の「日刊スポーツ」が「有吉の子供 夏目三久妊娠・熱愛 結婚は未定」と報じ、翌日に「年内結婚」と続報を打ったのだが、有吉と夏目はこれを全否定。
有吉は冒頭のように「狐に──」と心情をつづり、夏目にいたっては「スポーツニッポン」の取材に、
「記事に書かれているような事実は一切ありません。誰も信じてくれなくても、もう一度言います。事実ではありません」
と真っ向から反論した。
「芸能界のドンもこれには大激怒。その意向を受けた夏目サイドからは『ガセだから扱うな』との厳命もあって、テレビは完全にスルー。一時は有吉がテレビから干されるのではないかという憶測が広まりましたが、『事実無根』を主張してなんとか踏みとどまった。当時、本当に2人が交際していたとしたら、夏目がウソをついてでも有吉を守ったという見方もできます」(キー局関係者)
この「激怒報道」から5年、有吉はテレビとラジオに13本ものレギュラーを持つ売れっ子となった。