主に巨人で活躍し、その後MLBに渡った元プロ野球選手、上原浩治氏。1999年、ルーキーイヤーに20勝をあげ、新人賞、沢村賞を獲得。この年、最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率の投手主要4部門のタイトルに輝き、史上10人目、新人としては史上3人目の投手4冠という快挙だった。
そんな上原氏の代名詞と言えば「雑草魂」だろう。自信を雑草に例えたこの言葉は、99年の流行語大賞にも選ばれており、上原氏を大きく印象付けたが、そんな上原氏に対して、「雑草ではない」と冗談めいて口にする人がいた。
お笑いタレントのレッド吉田らが司会を務めるYouTubeチャンネル「こちら野球放送席」に、上原氏同様、主に巨人で活躍した後、MLBに渡った元プロ野球選手の高橋尚成氏が出演。4月8日投稿回で明かしたその人とは、80年代中盤から90年代を中心に巨人の捕手として活躍した元プロ野球選手、村田真一氏だった。
上原氏は2000年7月2日の広島カープ戦で右太もも肉離れを起こすと、翌年4月13日の横浜ベイスターズ戦で左太ももの肉離れを起こし、後半戦では右膝を故障するなど、ケガに泣かされる機会が多かった。そんなことから、「あいつ全然雑草じゃねえよ、ガラスだ」といった村田氏の発言を高橋氏が披露。スタジオを笑いに誘う一幕も見せたのだった。
さて、上原氏といえば日米通算100勝100セーブ100ホールドを達成した唯一のアジア人でもある。何度でもケガから立ち上がるその姿は、やはりたくましい雑草そのものだと感慨深い思いが残った。
(ユーチューブライター・所ひで)