テレ東旅番組の新たな歴史を太川陽介の「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 陣取り合戦」が作り出すのかもしれない。4月14日の「水バラ」(テレビ東京系)で第4弾が放送され、初めてとなる珍事がいくつも発生。バス旅ファンを驚かせている。
同シリーズは太川陽介チームとA.B.C-Zの河合郁人がローカル路線バスだけを使って市町村を訪れ、そこで指定されたミッションをクリアすることで陣を取るというルール。より多くの陣を取ったチームが勝ちとなる。すでに3回が放送され、テレ東旅番組の看板企画になっている。
初の珍事が起きたのは2日目の水戸駅。ともに大洗町を目指していた太川チームと河合チームが、水戸駅のバス停で鉢合わせしたのである。
「陣取り合戦ということもあって両チームは離れて行動するのが普通。今回、鉢合わせ場面を見ることができたのは、舞台を茨城に設定した番組側の勝利と言っていいでしょう」(テレビ誌ライター)
鉢合わせによってこれまで見たことがないシーンが展開された。なんと太川は大洗町行きのバスを譲る余裕を見せたのである。これに河合たちは「えっ、何これ」と困惑の表情を浮かべている。
さらに「初」は続く。河合チームが大洗町でひたちなか市に向かうバスに乗り込むと、なんと車内に太川チームが。河合たちは「乗ってるよ!」「何が起きたの」と驚きを隠せない。両者は一言も会話を交わすことなく、先に太川チームがバスを降りた。視聴者だけでなく、両チームのリーダーも驚いた様子だった。
そして最大の珍事が起きる。河合チームは常陸大宮市と城里町のミッションを同時にクリアしたのだ。
「城里町のミッションは道の駅で販売されている名物のお菓子を食べることで、常陸大宮市は絶景の那珂川大橋で写真を撮影すること。どちらも市境にあったことで一気にクリアすることが可能だったんです。これには河合もかなり驚いていました」(前出・テレビ誌ライター)
数々の初珍事が生まれた第4弾。第5弾が早くも楽しみだ。