このところ、人気タレントを起用しているものの、番組の内容がイマイチで、視聴者からタレントの“ムダ遣い”を指摘される番組が目につく。
例えば、3月29日から麒麟の川島明をメインMCに据えてスタートした朝のバラエティ情報番組「ラヴィット!」(TBS系)もしかり。川島のほか、多数の吉本興業所属タレントがレギュラー出演。当初、裏番組の「スッキリ」(日本テレビ系)MCで吉本とのエージェント契約を切られたばかりの加藤浩次に対する“刺客“とも言われたが、 いざフタを開けてみると初回の平均世帯視聴率2.7%という数字で始まり、その後も1 ~2%台と低空飛行を続けている。
「そのため『ラヴィット!』には今秋の改編で打ち切りという説も出るほど。一方で、『番組の企画が悪い。こんな番組に川島を毎朝出演させるのはもったいない』といった声も多いようです」(芸能ライター)
TBSでは、4月からスタートした「週刊さんまとマツコ」も、評判が芳しくない。バラエティ界のトップがタッグを組んだ番組だけに注目を集めたが、世帯視聴率は初回が4.4%、2 回目が4.1%、3回目が4.3%に留まっている。
「初回、2人の直接のカラミはなく、それぞれの楽屋でスタッフらとトークするのを交互に流すだけで、つかみが悪かった。ネット上の反応をみてみると、『日曜18時30分という時間枠が合っていない』『深夜枠なら観たいけど』『1週間の出来事を2人がフリートークでぶった切るのを期待していた』『弁当作りとかよけいな企画はいらない』といった声も見受けられます。ただ、5月30日放送の同番組では、ロケができなかったということで、ほぼ全編フリートーク。ツイッター上では『これでいいんだよ』といった意見が散見されましたね」(前出・芸能ライター)
20日放送の「櫻井・有吉THE夜会」(TBS系)では、お笑いコンビ・ニューヨークが、冠番組へのプレッシャーとどう向き合っているのかと、有吉弘行らに質問。有吉が「関係ないじゃん…スタッフ次第じゃん」とぶっちゃけて話題になった。
その中で、ニューヨークの嶋佐和也が「割り切るってことですか? 自分の番組だから口出し…」と言うと、有吉は「口出し、しないほうがいいよ」とアドバイス。「千鳥も黙ってやってるじゃん。×××(番組名)のやつ見た? あの千鳥が飲み込んでやってる」と笑わせたが、この番組名についてネット上では、今年4月スタートのバラエティ番組「火曜は全力!華大さんと千鳥くん」(関西テレビ・フジテレビ系)だともっぱらだ。
「この番組は『華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!』をリニューアルした形ですが、 これもネット上では『企画がつまらない』『華大、千鳥のムダ遣い』との指摘が目につきます」(前出・芸能ライター)
出演者がいくら豪華でも、制作陣がしっかりしていなければおもしろい番組はつくれないということか。
(鈴木十朗)