7月7日、平成の怪物・埼玉西武ライオンズの松坂大輔が、今シーズンでの現役引退を発表した。2019年12月3日、古巣の西武に14年ぶりに戻った松坂だったが、右手のしびれから1軍、2軍とも登板機会のないまま、惜しまれつつユニフォームを脱ぐこととなった。
松坂は横浜高校のエースとして活躍、3年時には春夏の甲子園で連覇し、その年のドラフトで3球団が競合の末、西武が交渉権を獲得。1年目から16勝をあげて新人王と最多勝利のタイトルに輝くと、以後3年連続で最多勝利に輝き、他にも最優秀防御率2回、最多奪三振4回と怪物の名をほしいままにした。
中には、ルーキーイヤーから酷使しなければ、現役としての寿命も、もう少し長引いたのでは?…といった声も聞かれるが、主に日本ハムファイターズで活躍した元プロ野球選手の片岡篤史氏が、みずからのYouTubeチャンネル〈片岡篤史チャンネル〉の7月8日投稿回で言及。
「1年目から登板しなかったら、あのイチローをね、3三振にとって、『自信から確信に変わった』なんて名場面とか生まれなかったし、オレの“空振り”とかなかったわけやから…」と片岡氏。松坂1年目、プロ初登板の4月7日、東京ドームで行われた「西武-日本ハム戦」において、1回裏、3番・片岡氏が松坂のストレートに対して豪快なスイングで三振し、ヨロけてバットを手放すシーンは、松坂の「剛腕」を物語ることとなった。
片岡氏は、「よう、あんなん振ったよね。あんなん振って、コケちゃったよね。(中略)我ながらよく振ったな、と…」と笑いを誘った。ここはぜひ、松坂を同チャンネルに招いて、初対戦について振り返ってもらいたいところだ。
(ユーチューブライター・所ひで)