元プロ野球選手の片岡篤史氏のYouTubeチャンネル〈片岡篤史チャンネル〉にPL学園時代の先輩である清原和博氏が出演、インコース攻めに苦労した現役時代について激白した。4月28日投稿回がそれだが、
「オレ、野球人生に“悔い”はないんだけど、やっぱ“後悔”はあるよね」
と番組冒頭、なかなか「深い」言葉で打ち明ける清原氏。「何を後悔してます?」と訊く片岡氏に、こう答えた。
「いきなり一年目に3割30本打って、若気の至りと言うか、プロナメてしまったんだろうな。そこで遊んでしまったんや…」
これに片岡氏が「(清原が)もし、毎日バット振って(遊びなどに)見向きもせずやっていたら、ホームラン1000本打ってると思いますよ」と、世界のホームラン王、王貞治氏の868本を遥かに凌ぐホームランが打てたはずと発言。すると清原氏は即座に「オレも思うよ」と口にして、片岡氏を苦笑させたのだ。
清原氏がルーキーの年は、当時ロッテオリオンズに在籍していた落合博満氏が連続三冠王を獲った2度目の年で、一番身近な目標設定にしていたと言う清原氏。しかし、結果的に到達できなかったのは遊んでいただけではなく、
「今まで打ててたコースをきっちり打ってればええんやけど、今度みんながオレのアラ探ししてくるやん。清原インサイド弱い、インサイド弱いって…。それでオレがムキになってインサイド打ちに行く、インサイド打ちに行くってしてたら、どんどんフォーム崩していって、変なクセがついて…」
と、得意なコースも打ち損じるようになったと嘆く清原氏。厳しいインコースの球など打ち返せるバッターはそういないので、さして気にすることはなかったと振り返る。それでも、落合氏はヒットにする技術を持っていたと清原氏は感心した。
「選球眼が…ボール球全然振れへんっていうのを、なんであれ(バットが)止まるんかな、とか…。西武で言う渡辺久信さんとか、工藤(公康)さんの独特のカーブとか、郭泰源のあのスライダーとか、それをビタッと見逃すわけよ。俺だったら絶対追い込まれたら振ってるなって…」
最強投手陣をこともなげに打ち返していたと落合氏を称賛する清原氏。遊ぶことを覚えずにバットを振り続けてくれたならば、清原氏の1000ホームランを見ることができたかもしれない。勝負の世界に「タラ」「レバ」はないが、やっぱり「もったいない…」と思わざるを得ない。
(ユーチューブライター・所ひで)