長引く緊急事態宣言やまん延防止等重点措置は、テレビと向き合う時間を増やした。艶大賞「ドラマ・CM部門」では、そんな閉塞感を吹き飛ばすような「隠されていた悩ましい瞬間」を一挙出しする。
男と女が、刑事と殺人容疑者の立場で入れ替わる。綾瀬はるかと高橋一生の主演ドラマ「天国と地獄」(TBS系)は、1月期ドラマの大きな目玉となった。女性アイドルに明るい漫談家・ユリオカ超特Q氏がナットクの表情で話すところによれば、大林宣彦監督の「転校生」や、アニメ映画の「君の名は。」でもそうであるように男女の入れ替わりは艶っぽいシーンがつきものだという。さらに、このドラマでも、タンクトップからFカップがハミ出しそうな姿で馬乗りになるのを迫っているシーンがあるとして、「綾瀬は『おっぱいバレー』(09年、東映)に主演したように、男の要望に応えるタイプ」であることもつけ加えた。
第5話では肌見せ度の高い黒いワンピースに身を包み、入れ替わった中身の高橋が「本当にいいカラダしてますね」とつぶやくシーンもあり、倒錯的な艶っぽさを感じさせた。
女優きっての美バストを持つ吉岡里帆は、4月スタートの「レンアイ漫画家」(フジテレビ系)でヒロイン役を。芸能評論家の織田祐二氏が解説するところによれば、初回からバスト揺れシーンがてんこ盛りで、「初回だけで4シーンも」あったとし、「計27秒42回揺れたと話題になりました」とのことだ。あまりの「激震」ぶりに“あの揺れ方はノー肌着?”と疑惑が持ち上がったほど、「奮闘していました」とも。吉岡を「石原さとみもガッキーも結婚した今、男性の熱視線を浴びる最後の女神」と評するユリオカ氏も、初主演ドラマで肌着姿のまま歩くなど「出し惜しみしない姿勢がいいですね」と絶賛する。
近年、艶っぽい描写においても侮れないのがNHKのドラマ。6月に始まった佐藤二朗主演の「ひきこもり先生」では、元祖グラドルの嘉門洋子が体当たりの演技を見せた。織田氏によれば、「NHKらしからぬ」“爆裂バスト不貞情交”を披露したという。嘉門は不貞に走る母親役で、グラドル時代の88センチEカップ爆裂バストが復活したか、と思われるほど、半分マッパで男と絡み合っていたそうで、「視聴者から『演技とは思えない艶技がスゴかった』の声が上がりました」(織田氏)とのことだ。
さらに、4月スタートの「きれいのくに」では、元おはガールの清純派・岡本夏美が、正常位でのベッドシーンに挑んだ。
「こんな場面が必要なのかと思うほど攻めていましたね。スレンダーボディで定評のある岡本が、屈強な若者に覆いかぶさられて、男の腰を両足で挟む。俯瞰の映像では、目を閉じ、口が半開きで、本気で感じているのかと思わされる」(織田氏)
続いてCM篇を見てみよう。もはや、艶大賞のVIP的存在の田中みな実は、1月20日に人気肌着ブランド「ピーチ・ジョン」のミューズに就任。公開された肌着姿の画像や動画にアクセスが殺到した。織田氏によれば、「モデル風オシャレ系を排除」していて、“直球の艶っぽさ”を放つ「グラドルイメージDVD風」の出来栄えだという。マギー、こじはる、ローラ、梅宮アンナ、中村アンといった歴代ミューズを研究し、ピーチ史上、私がいちばん艶っぽい! という自信を感じさせたそうだ。
そしてグラドルの和地つかさは、6月スタートの「ライザップ」のCMで10キロ以上の減量に成功。国宝級と呼ばれるIカップはそのままに、ウエストは19センチも引き締まった。ユリオカ氏が力説する。
「ダイエットに成功したことによって、逆にぽっちゃり派を揺れ動かしましたね。磯山さやかとか、水卜麻美アナとか、愛されるぽっちゃりの魅力を持っています」
ユリオカ氏によれば、お茶の間に爆裂バストCMを流した功績は大きいそうだが、「リバウンドしたら、それはそれで喜ぶ層もいるという二重構造」なのだとか。夏本番には、さらに肌見せの高い映像が跋扈するだろうか─。