スポーツ

江夏豊、阪神入団の真相は「口車」!?「まんまと引っ掛かった」過去を動画回顧

 プロ野球のOBが1300人所属している「プロ野球OBクラブ」のYouTubeチャンネル〈プロ野球OBクラブチャンネル〉に、元プロ野球選手の江夏豊、田淵幸一の両氏が出演(11月18日付け投稿回)。阪神タイガースでキャリアをスタートしており、黄金バッテリーを組んだことでも知られる両氏だが、江夏氏はプロ入りをまったく考えていなかったようで、阪神入団は、ある人物の「口車」に乗った形だったという。

 動画によれば、東海大学進学が決まっていたと話す江夏氏。甲子園で活躍したわけでもないことから、「まかり間違ってもプロに入れるなんて思ってなかった」と振り返った。

 自身が入学を決意すれば、仲間も併せて数人進学でき、後輩にもルートができることを意気に感じていたようで、ドラフトにかかっても、プロ入りは固辞していたと語る。

 ここで登場するのが、1950年代後半から60年代を代表するスカウトマンで、阪神の名物スカウトマンとして知られた佐川直行氏(故人)の存在だ。佐川氏は江夏氏に会うなり、「オレはお前なんて欲しいと思わない。これは会社の社交辞令で来ているんだ!」と面と向かって言い放ったのだそうだ。

 頭に来た江夏氏だが、売り言葉に買い言葉のいくつかのやり取り後、「なら入ってやるわい!」と、佐川氏の口車にまんまと乗せられたとのことだった。

 後に、「お前はまともに言っても無理だとわかっていたから、スカウトとしての話術でお前を引っ掛けたんだ」と打ち明けられたのだそうで「まんまと引っ掛かった」と笑いを交えて振り返った。

 佐川氏の存在なくして黄金バッテリー誕生もなかったわけで、改めて名物スカウトマンの存在の大きさを感じさせた秘話であった。

(ユーチューブライター・所ひで)

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