異例の統合シーズンとなった20-21年の女子ゴルフツアーが幕を閉じた。熾烈な賞金女王争いの末に「はざま世代」のニューヒロインが誕生する一方、熱愛スキャンダル、男子プロとの下半身事情、韓国美女ゴルファーの衰退など、さまざまな出来事が‥‥。ゴルフ関係者が無礼講で舞台裏をブチまける!
A(ゴルフ誌記者)完全にノーマークでしたよ。とにかく強かったのが、初の賞金女王に輝いた稲見萌寧(22)。今季ダントツの9勝を挙げ、東京五輪でも銀メダルに輝き、文句なしで女子ゴルフ界の顔になりました。
B(ゴルフジャーナリスト)ツアーフル参戦が初体験なんて信じられない。渋野日向子(23)ら98年組の「黄金世代」や00年組の古江彩佳(21)ら「ミレニアム世代」に挟まれ、「はざま世代」と呼ばれるほど目立たなかったのに。
C(スポーツ紙記者)稲見の強みは、ゴルフ全体の浮き沈みがなく、常に同じタイミングやリズムでプレーができる「再現性」の高さにある。何かきっかけがあって変貌したというよりは、勝つたびに波に乗り自信をつけて、頭角を現してきた感じでしたね。
D(ツアー関係者)ゴルフしか趣味がないようで、1日10時間以上練習しています。恐らく女子ゴルフ史上、最も練習している選手。今年のオフも休まず、大晦日と正月もトレーニングすることを宣言しています。
C メンタルの強さも異次元ですよ。11月の伊藤園レディスでは2位に自己最大の9打差をつけての圧勝。並みの選手なら差がつくと油断が生じて4打差くらいまで縮まるのに、後続は眼中になしの独り旅で勝ちきりました。
A 今のところ海外志向はないみたいですね。生活環境が崩れることを嫌っているし、コーチやトレーナーの帯同も難しい。それなら国内でがっつり稼ぐほうが割に合っているので、スポット参戦はしても、基本的に海外拒否だとか。
D 一番の目標は、永久シード。国内ツアー通算30勝以上の選手に与えられますが、このペースだと3年ほどで獲得できちゃう(笑)。
B 早すぎでしょ。引退までに何億稼ぐのか。弱点はないの?
C コメントがつまらないってことぐらいですかね。渋野や原英莉花(22)は見出しになりそうな発言をしてくれるのですが、稲見は真面目でいい子すぎて、何を聞いても優等生発言しか返ってこなくて‥‥。
D 練習後のスキンケアにはすごい気を遣っているので、そのあたりを質問すると口が軽くなるかも。
A 今度、聞いてみようかな(笑)。稲見と最後まで賞金女王を争った古江は「秋女」の異名どおり、10月から3勝を挙げて猛チャージを見せました。
D 9月の東海クラシックの時点で稲見と約7200万円の差があったのに、11月のTOTOジャパンクラシックの優勝で約400万円まで肉薄。最後まで盛り上げてくれましたね。
A 昨年秋頃からアプローチを上達させるため、カゴに10球入るまで「帰れま10」などと、練習の中に遊び要素を入れて技術を磨いています。
B 本人はメンタルが強くないと自己分析していて、大会期間中は英語で臆病者(チキン)ということで、鶏断ちを敢行。宮崎県で行われた最終戦のJLPGAツアーチャンピオンシップのリコーカップでも、名産の地鶏は封印していたようだね。
C 12月2日から渋野とともに、来季の米女子ツアー出場権をかけた最終予選会に挑戦中なので、そうなると、チキンの本場アメリカでも鶏断ち生活は継続ですかね。
A(ゴルフ誌記者)/B(ゴルフジャーナリスト)/C(スポーツ紙記者)/D(ツアー関係者)