ひと足先に開幕した米女子ツアーも見逃せない。昨年の1億円プレーヤー7人のうち、勝と“ミレニアム世代”(00年生まれ)の西村優菜(22)の2人が海を渡る。
「米Qスクールを勝は5位、西村は24位で突破し、3月23日に開幕する『ドライブオン選手権』から参戦する予定です。西村は渡米に向けて『長い髪が邪魔』という理由で髪を30センチも切り、勝は故・猪木氏の名言『迷わず行けよ、行けばわかるさ』を信条としているだけに気合い十分。初参戦を心配する向きもあるが、親友で米ツアー2期目を迎えた渋野日向子(24)と連絡を取り合っていて、移動や滞在先のホテルなどのアドバイスを受けている。1年目からアッと言わせてくれそう」(ゴルフライター)
その渋野もまた、かつての青木翔コーチ(39)と再タッグを組み、19年の全英女子を制覇したあと目標として掲げた「5大メジャー制覇」に挑む。
「2月の『ホンダLPGAタイランド』の前日、報道陣を前に今季初戦の心境を語り始めると、突然『実は2カ月間、青木さんのところに行ってたんです』と打ち明けた。もうビックリですよ。20年末に青木コーチとの専属契約を『卒業』の名のもとに解消し、昨年までは石川遼(31)にアドバイスをもらっていた。しかし結果が出なくて、泣きついたのが真相のようです」(スポーツ紙記者)
渋野は「いろいろと2カ月やってきましたが、それが完成していなくて不安で仕方ない」と、現状を語っていたそうだが、
「新しいフォームは、そう簡単に完成するものではない。少なくとも石川自身が結果を出していないスイング理論と決別したようで、これでひと安心だな。渋野もよく青木へ頭を下げた。やはり、自分のよかった時を身近で長く見てくれていた人の助言は大切にするべきだね」(宮崎氏)
少し遠回りした感もあるが、渋野自身が言う“新生・渋野”が今年は見られるかもしれない。
別の“新星”として注目されるのが馬場咲希(17)だ。
「昨年8月の『全米女子アマチュアゴルフ選手権』で服部道子(54)以来となる日本人制覇を遂げた超逸材は、国内ツアーに主催者推薦枠で8試合だけ出場できる。初戦は3月17日開幕の『Tポイント×ENEOS』を予定。日本選手のアマチュア優勝は過去5人で、宮里藍、畑岡奈紗(24)、古江彩佳は『プロテスト免除』資格を行使してプロに転向しています」(スポーツ紙記者)
今年の女子ゴルフ界は例年になく盛り上がりそうだ。