3月2日、今年度の国内女子ゴルフツアーが幕を開けた。昨年は獲得賞金1億円オーバーが7人を数え、若きヒロインも次々に誕生。賞金総額が史上最高の44億9000万円となった今年は、初シード組の11人を交え、熱きバトルで盛り上がりそうだ。そんな美女ゴルファーたちの「オフレコ情報」を解禁する!
23年シリーズは、開幕戦から観客無制限でスタートし、11月最終週までの全38試合で女王争いが繰り広げられる。もちろん、最右翼は昨シーズン5勝をあげ、史上最年少(21歳103日)で新女王に輝いた山下美夢有(21)だ。他者を寄せつけない、圧倒的な強さにスポーツ紙記者も唸るばかり。
「最多獲得賞金額(2億3502万円)を更新し、しかも日本人初の平均ストローク60台(69.9714)をクリアするなど、まさに“新世紀世代”(01年生まれ以降)のアイドルです」
22年シーズンから獲得賞金総額ではなく「メルセデス・ランキング」で女王やシード権を決定するシステムに変更されたが、山下は3441ポイントを獲得。同じく新世紀世代で2位だった西郷真央(21)の2264ポイントを圧倒的に上回った。
「強さの秘密は正確なショット。プロ1年目の20年に300万円ほどで購入した『トラックマン』(弾道計測器)を試合会場にまで持ち込み、徹底的にデータを収集。1ヤード(約91センチ)単位で把握している。同時に月曜と火曜を完全オフにしている点も見逃せない。『休息もトレーニングのうち』と、じっくり体を鍛えていて、まさに女子ゴルフ界の佐々木朗希(21)ですね。今オフも『食事面を意識しながら、特に下半身強化に取り組みました』と話していましたし、山下の一強時代が続きそうです」(スポーツ紙記者)
追いかける立場の西郷と2226ポイントで3位だった稲見萌寧(23)からは、不安ばかりが聞こえてくる。ゴルフライターによれば、
「稲見は20~21シーズンで9勝した反動からか、腰痛に悩まされ続けていて、昨年は2勝止まり。今オフには腰への負担を軽減するためにスイングを大改造したそうで、本人いわく『全部変わった。本当にルーキー気分』と。再び大爆発となるかは未知数だが、一方で西郷も心配が尽きない。暮れに『ドライバーイップス』に迷い込んでしまったから」
昨年の開幕戦で初優勝を飾り、10試合で5勝の固め打ちで大ブレイクした西郷だが、その後は失速。中盤以降の優勝はなく、最終戦の「ツアーチャンピオンシップリコーカップ」では、まさかの通算35オーバーで最下位に撃沈してしまった。
「見ているほうもつらくなるほどだった。その年の優勝者を中心にトップ40で競う特別なトーナメントなので予選落ちはないけど、2日目が終わった時点で首位と33打差。39位からも15打の大差が開いた。首を寝違えたことでスイングを変えたけど、逆球に悩み『ティーショットに恐怖がある』とまで吐露していた」(ゴルフライター)
西郷にとっての開幕戦は米女子ゴルフの「HSBC女子世界選手権」(3月2日~5日)で、初日はあえなく1オーバーの53位。ゴルフジャーナリストの宮崎紘一氏が再起を促す。
「まずはドライバーの飛距離を意識しないことでしょう。あの小柄な宮里藍(37)も、米ツアーに参戦して飛距離アップを図り、ドライバーイップスに陥った。国内トップの山下にしろ、米ツアーで活躍する古江彩佳(22)にしろ、得意のショットゲームを磨いて好成績を残している。西郷も昨年のサンドセーブ率が4位でパーセーブ率も7位とマネージメントに長けているのだから、フェアウェイキープ率さえ整えてくれば、上位を狙えると思います」
果たして西郷は、ドライバーイップスを克服することができるのか、注目だ。