去る11月13日、巨人の三軍監督就任が発表され、29年ぶりの巨人復帰となった駒田徳広氏。
1983年、プロ初打席で満塁本塁打を放ちセンセーショナルなデビュー。勝負強さから、「満塁男」の異名もとり、84年から巨人の監督を務めた王貞治氏が自身の再来とばかりに、一本足打法の習得を勧めたのは有名な話。しかし、思い通りに芽は出ず、その時点では結果を残すことができなかった。
その駒田氏が、YouTubeチャンネル「野球いっかん!」の、12月15日付け投稿回に出演。当時を振り返り、身長191センチの恵まれた身体を持ちながら、当時はレギュラー定着とはならず苦々しい思いを味わっていたようだが、ある外国人選手のアドバイスにより、プロでの生きる道を見出したエピソードを語った。
その駒田氏を救った外国人選手とは、84年から7年間、巨人に籍を置き、首位打者1回、最多勝利打点2回など数多くのタイトルに輝いた、ウォーレン・クロマティ氏。
駒田氏はホームランバッターとしての素質を見出され、左バッターゆえにライト方向へのアーチを期待されたのだが、もともと打球方向が広角な上にボール球に手を出し三振が多かった。そんな駒田氏に「レフトバッティングだ! 困ったら全部レフトだ! 全部レフトだったら絶対打率が上がる。打率が上がったらレギュラーになれる」とクロマティ氏はアドバイスを送ったそうで、これを実践したことにより三振も激減。首脳陣の信頼を得て87年からはレギュラーに定着し、結果、プロ通算2006安打で名球会入りも果たしている。
「バッティングの先生」と駒田氏が敬うクロマティ氏。ぜひゲストで招いて、駒田氏に感じた当時のインスピレーションを聞いてもらいたいところだ。
(ユーチューブライター・所ひで)