演出家で映画監督の堤幸彦氏といえば、仲間由紀恵主演の「トリック劇場版」シリーズ、唐沢寿明主演の「20世紀少年」シリーズなど数多くの話題作に携わった。
また、2015年には俳優・松田翔太とAKB48の元メンバー・前田敦子のW主演、ラストのどんでん返しが奇妙な味わいの映画「イニシエーション・ラブ」、テロリストとの戦いを描く映画「天空の峰」など、幅広いジャンルを手掛けてきた大御所監督の1人である。
そんな堤氏のもとで、助監督を務めたこともある映画監督の木村ひさし氏が、タレント・長江健次のYouTubeチャンネル〈IMOKEN-TV R40〉の、12月13日付け投稿回に出演。堤監督との驚きの過去エピソードを明かしている。
堤氏が監督のある映画で助監督を務めた木村氏。堤氏には、「指パッチン」をした後、カメラレンズを模して対象物に手のひらを向けるといったクセがあったそうで、木村氏は、これを堤氏のいないところでモノマネし、スタッフの笑いを誘っていたという。
調子に乗ってモノマネを続けている木村氏。しかしこの時、堤氏が10メートルほど先でその様子を観ていたそうだ。クビを覚悟したが、そうはならず、「その日から堤さんは指鳴らさなくなったっすよ…」と木村氏が告げ、長江は笑いを誘われつつ、「マジっすか…」と驚きを交えていた。
さて、そんな木村氏は、12月30日公開の映画「99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE」の監督を務めた。今作は連続ドラマとしてTBS系で16年と18年にテレビで放送され、好評につき映画化。主演は現在活動休止中の「嵐」の松本潤。松本扮する弁護士が事件解決に向けて閃いた際にダジャレを口にするシーンは印象深い。これも、シャレ心の分かる木村氏ゆえの演出のようだ。
なお、堤氏の指パッチンエピソードを披露した意図は、動画内でも触れられていたが、木村氏が師と仰ぐ長年の関係性から堤監督をリスペクトして、とのことだそうで、ここに付け加えておきたい。
(ユーチューブライター・所ひで)