「オッス!オラ悟空」と言えば鳥山明原作の人気漫画「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空の声を担当している声優界のレジェンド・野沢雅子さんの顔がすぐに浮かぶ。しかし、昨今ではお笑いコンビ・アイデンティティの田島が扮する野沢さんを本物の野沢さんと混同する若者もいるかもしれない…と言ったら言い過ぎか?声のみならず、容姿まで似せている徹底ぶりで、クルクルの赤毛のカツラと黄色いジャケットをトレードマークにお茶の間の笑いを誘っている。
そんな、アイデンティティがYouTubeチャンネル「アイデンティティ田島・見浦」を開設したのは14年6月5日。2月22日現在、チャンネル登録者数を35.9万人にまで伸ばす好調ぶりだ。
2月21日に投稿された「YouTubeさんから銀の盾が届いたけんど…」ではチャンネル登録者数10万人突破を記念してYouTubeから事務所に送られてきた銀の盾を披露する内容だった。梱包された箱を見て「Mじゃなくて、L頼んだんですけど」と相変わらず田島が野沢さん(孫悟空)の口振りをマネてボケるなど番組は順調に進んでいったが、突如「おい!ぶっ殺すぞ」と、これも孫悟空が言ったとされる名物ワードを田島が口にした。なぜなら、箱から取り出した銀の盾の端がかすかに凹んでいたからだ。
「誰がやったんだ、これ!事務所の人か!」と声高に叫ぶが、「間違ってねえか、間違ってねえか、まいっか」と殺気立つ時も、あっけらかんとする時も、終始、孫悟空であることを忘れない田島の徹底ぶりはおみごと。
視聴者のコメントにも〈銀の盾開封するだけなのに、めっちゃ面白い(笑)〉と絶賛の声に加え、〈ピザボケして自分で笑ってる野沢さん可愛い〉と、もはや田島を野沢さんと呼んでしまう声もあった。
レジェンド野沢雅子さん、大人気漫画のドラゴンボールにうまく乗っかった形のアイデンティティだが、今では野沢さんと同作品の人気をさらに後押しするような貢献を果たしているのかもしれない。
(ユーチューブライター・所ひで)