巨人の専用球場・東京ドームが、過去最大規模の改修を終えたことを受け、去る3月1日、報道陣を対象とした内覧会が開催された。
思えば、東京ドームが誕生したのは、1988年3月18日のことで、34年の歳月が流れている。そんな東京ドーム「元年」の、4月8日開幕戦でマウンドに先発で上がった巨人の投手は、現在、1軍投手チーフコーチを務める桑田真澄氏だった。前年に最優秀防御率のタイトルを獲得し、15勝を挙げたことも評価につながったことだろう。
そんな縁もあったようだ。前述の内覧会の際、グラウンドで行われたメインビジョンの点灯式では、桑田氏が始球式を行い、真ん中高めに、現役を離れて久しいとはとても思えぬ伸びのあるストレートを投じた。
巨人のYouTubeチャンネル〈読売ジャイアンツ〉の、3月4日付け〈桑田真澄、登板〉と題した投稿回では、始球式のみならず、ブルペンでの調整の模様も披露。また、桑田氏の1球に歓声をあげて拍手を送るなど始球式を見守っていた原辰徳監督が「宮崎、那覇、“正しい”キャンプをしていた」と、桑田氏に賛辞を送ったことから、動画の後半では、始球式4日前の2月25日の那覇キャンプの模様が映し出された。選手に混ざってキャッチボールに励んでいた桑田氏が「3日くらいあれば肩できそう」と始球式に向けての体作りについての実感を口にしており、まさに有言実行の始球式となったようだ。
視聴者からは〈制球力いつまでもエグいな。宣言通りに投げれるのは凄いわ。スピードもエグ。〉〈53歳でまだあのストレートが健在なのが凄いよな。〉など、視聴者から称賛のコメントが相次いだが、3月25日に開幕戦を控えた今、巨人ファンにとっては、ナインには桑田氏以上に「正しいキャンプをしていた」ことを願うばかりだ。
(ユーチューブライター・所ひで)