巨人軍の第89代4番打者である岡本和真といえば、2020年と21年には本塁打王と打点王の2冠を獲得。巨人での2年連続2冠は、1977年の王貞治氏以来44年ぶりの快挙なのだが、岡本が4番に就いた18年から、巨人はリーグ優勝が2度あるものの、日本一を逃していることもあってか、評価が少々低いようにも思えるのだが…。
そんな岡本について、元巨人・江川卓氏が、自身のYouTubeチャンネル〈江川卓のたかされ【江川卓 公式チャンネル】〉を、3月2日に更新。NPB時代に首位打者1回、本塁打王3回、打点王3回に輝いた、巨人の第62代4番打者・松井秀喜氏と、こう比較分析した。
「松井さんのほうが、自分の考え方はずっと一本の感じがしますね。岡本選手は、野球に対する取り組み方は凄くいいんですけど、打てないと、次につなげなきゃって意識があるかなと…。ボクは、4番はそれ(その意識)はいらないと思ってるので、4番は自分で打てない時は試合が負けるくらいの気持ちで、岡本くんには育ってもらいたいので、松井さんの方向に行ってほしいなと思いますね」
4番打者の基本は、松井氏の考え方をお手本にすればいいと推奨。しかしながら、巨人は、内部からはもちろん、ファン、報道といった様々な方向性から意見が入ってくる稀有な球団であり、自分のスタンスを変えずにいることが非常に難しいことを江川氏は指摘。
「松井さんはやり遂げて、メジャーに行きましたから、岡本さんもそういうふうになっていったらいいなと思いますね」
とエールを送った。
江川氏の言葉が岡本の耳に届くかどうか…。松井氏に感じた4番の風格を備え、誰にとやかく言われることの無い不動の4番打者に成長を果たした岡本の雄姿を見てみたい。
(ユーチューブライター・所ひで)