「今、打ってるので、これから各チームともに打てないところを探すんでしょうね。探されると思いますよ。そこからだと思いますね」
1軍昇格した2メートル男、巨人・秋広優人について、野球解説者の江川卓氏はそう評した。4月22日のプロ初スタメンで初安打、初打点を記録。翌日の試合でもプロ初のマルチ安打を放ち、勝利に貢献した。巨人にとっては、久々の明るいニュースだろう。
YouTubeチャンネル〈江川卓のたかされ【江川卓 公式チャンネル】〉で秋広を分析した江川氏は、今は1軍に出始めたばかりでデータが少なく、何試合か経過した後に分析される、と予測したのだった。
坂本勇人、丸佳浩、さらには出戻りの長野久義やソフトバンクから移籍した松田宣浩といった実績あるベテランを重用し、なぜこれからの巨人を担う若手を起用しないのかと、ファンの間では不満の声が多かった。
だが、希望ばかりではないと、江川氏は言う。
「ああ、ここ打てないねって、そこばっかり来られるので。これが10試合20試合続けば凄いですけど、まあそうなるんだったら、もっと早く(1軍の試合に)出てるので、どっかに欠点はあるってことを探された時に、どう対処するかっていう…次のステップに行くと思いますね」
かつて松井秀喜は高卒からのルーキーイヤー、54試合に出場して11本塁打、打点27を記録。翌94年には130試合にフル出場し、20本塁打でリーグ優勝と日本一にも貢献した。その背番号「55」を継承した秋広はこれから先、巨人を低迷から救う活躍を見せるのかどうか。
(所ひで/ユーチューブライター)