元メジャーリーガーのロッド・カルー氏は、首位打者のタイトルに輝くこと7回、MLBオールスターゲームに選出されること18回の実力と人気を兼ね備えた人物。また、1969年から15年連続で打率3割を達成しており、カリフォルニア・エンゼルス(現、ロサンゼルス・エンゼルス)時代の85年には、史上16人目となる通算3000本安打を達成。同シーズン内に伸ばしたMLB通算3053安打は、2017年にイチロー氏が塗り替えるまで、米国出身以外の選手での最多記録だった。
そんなカルー氏に関連して、YouTubeチャンネル〈野球いっかん!〉の、3月11日付け投稿回に出演した、現在、巨人のファーム総監督を務める川相昌弘氏が興味深い話をしている。
川相氏と言えば、世界記録に輝く「533本」の“犠打バント職人”として有名だが、同投稿回で、その「バント」において、カルー氏を参考にすることもあったことを明かしたのだ。
川相氏によれば、巨人では史上最強助っ人の呼び声も高い、ウォーレン・クロマティ氏から、カルー氏の存在を知らされたという。カルー氏は、一塁手、三塁手が前に上がっている時には、守備陣の横を抜けるような安打を放ち、後ろに下がると2ストライクに追い込まれてからでも俊足を飛ばしてセーフティバントを決めていたそうで、川相氏も追い込まれてからセーフティバントを成功させたことがあったそうだ。
バッテリーには厄介に映ったであろう、川相氏の貴重な現役時代のエピソードを拝聴できた。
(ユーチューブライター・所ひで)