西武、巨人で活躍した元プロ野球選手、大久保博元氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉に、犠打通算533の世界記録をマーク、主に巨人で活躍した元プロ野球選手・川相昌弘氏が出演。
ベストナイン5回、ゴールデングラブ賞に2回表彰された原辰徳監督の現役時代を振り返り、実は当時の王貞治監督から守備のミスで大叱責を受けていた、といった仰天エピソードが明かされた。
4月5日付けで〈第四話 川相さんに聞く、巨人軍・王監督の執念〉と題した投稿回で川相氏は、広島戦でサヨナラ負けを喫してホテルに集合した際のある日を振り返っている。実はこの敗戦理由、サードを守っていた原氏のサヨナラ暴投だった。ツーアウト、一、三塁の場面。打球を捕った原氏が誰も守備についていないセカンドに投じてしまい、サヨナラ負けを喫したのだった。
「辰徳!何を考えとんじゃー!」と王監督は皆の前で烈火のごとく原氏を叱りつけたそうで、原氏と親交の深い大久保氏も「原さんが怒られた話は初めて聞きました」と、初耳エピソードに驚いた表情を浮かべていた。
王監督は常にベンチでカリカリと負けず嫌いな性分を素直に表していたそうだが、「こういうのがV9時代からずっと育ってやってきた主力選手の考え方なんだなってことをすごく思ったね」と、王監督の勝負に対する厳しさ、執念を教わったと川相氏は振り返っている。
当時の主力選手だった原氏に叱責を飛ばすという行為は、例え監督と言えどもヘソを曲げられかねないとも大久保氏は語っている。しかし堂々叱り飛ばすところ、さすがは王監督といえそうだ。今や球界を代表する名将・原監督にも、その心意気が受け継がれているのかもしれない。
(ユーチューブライター・所ひで)