3月25日、日本プロ野球の開幕戦がスタートし、東京ドームで開催された〈巨人‐中日戦〉は、巨人の先発・菅野智之が6回を2点に抑え、昨年のドラフト1位で巨人入りしたルーキーの大勢(たいせい)が9回をリリーフ。2アウト満塁のピンチを招くも、最後のバッターをピッチャーゴロに抑え、「4‐2」で勝利した。
巨人ではルーキーの開幕戦セーブは、球団史上初の快挙だった。
そして、菅野について言えば「開幕投手8度目」という記録は上原浩治氏の7度目を抜いた。また、「開幕戦5勝目」は、故・別所毅彦氏と斎藤雅樹氏の4勝を抜いて、いずれも球団最多記録を更新した。そんな記録づくしの開幕戦について、巨人のYouTubeチャンネル〈読売ジャイアンツ〉では、試合翌日の26日に〈「緊張した…」安堵のエース 菅野智之〉と題して投稿。
試合後、ロッカールームに向かう菅野に、カメラスタッフが「こんなに安心しているところ初めて見た」と声をかけると、「やってみろ1回、めちゃめちゃしんどいんだぞ、これ!」と、冗談めかして本音を吐露。「“プロに入って1番緊張した試合何ですか”って訊かれたら、間違いなく今日の試合入ってくると思う」と、緊張のほどを明かした菅野だった。
8度目の開幕投手に、“巨人では菅野を超える投手が育たない”とのヤユする声も漏れ聞こえてくるが、日本のプロ野球全体に目を向ければ、故・金田正一氏(国鉄・巨人)と鈴木啓示氏(近鉄)の14回が開幕投手最多記録であり、その鈴木氏がマークした9勝が開幕戦勝利数の日本記録。上には上がいるものである。
沢村賞2度の実績はダテではなく、今季、活躍ののち来期にMLB入りが有望の菅野だが、巨人ファンなら鈴木氏超えの偉大な記録更新も見てみたいところだろう。
(ユーチューブライター・所ひで)