現在、巨人の首位独走を牽引する活躍のピッチャー・菅野智之。そんな菅野が巨人に入団した2013年当時、一軍の投手コーチを務めていたのは「平成の大エース」と称された斎藤雅樹氏だった。
斎藤氏は菅野に対して、フォームに関する指導はしなかったそうだが、悪いピッチングをした時の改善として、意外な方法を授けていたという。お笑いタレントのレッド吉田らが司会を務めるYouTubeチャンネル「こちら野球放送席~イージーパイ~」、10月3日投稿の〈【斎藤雅樹】元エースに聞く…菅野智之!読売ジャイアンツコーチ経験も踏まえ今年の快進撃の理由を話します【菅野智之】〉を観てみると、斎藤氏は「自分の身体・調子が戻ってくる球種を持つこと」だと論じた。
その調子が戻る球種としては、変化球をその1球に選ぶピッチャーが多いそうだが、斎藤氏にとってそれは「カーブ」だったと明かしている。サイドスローの斎藤氏にとって、ボールがいつもより落ちる時には腕が上がっており、カーブが横に抜ける時には手首が寝ているのだと修正点に気づかされたという。その考えを菅野も継承しているであろう。現に、斎藤氏が見たある日の試合として、序盤の菅野の調子はストレートも行かず、スライダーもあまり曲がらずといったパッとしない内容だったそうだが、2回からフォークを投げ出し、ストレートとスライダーの調子が戻ったと語っている。
完投タイプの名投手は修正方法も知っており、修正方法を知っているからこそ、その後も投げ続けることができるのだと斎藤氏は語っている。平成の大エースの教えを受けて、菅野は令和の大エースへと成長を果たすのだろう。
(ユーチューブライター・所ひで)