謎めいたスペックで、パチンコファンだけでなく、ホールもメーカーも注目していたサンセイR&Dの「CR牙狼外伝桃幻の笛」が、ついに2月22日を皮切りに24日から全国デビューです。
大手ホールチェーンは、30~60台と大量導入したところもあれば、1年前の「CR牙狼外伝 魔戒決戦牙王」の大コケの二の舞になりそうなので、3~5台の少数導入のホールも多く見られます。そればかりか“まったく危険な新台”なので、買わなかったホールも多いようです。
ギリギリまでスペックや演出が秘密にされた一番の理由は、イチかバチかの爆裂スペックが吉と出ればルパンに対抗できる爆裂マシンとして大ヒットの可能性もありますが、凶と出ると、去年の慶次や鉄拳以上にガラガラの危険性も秘めていたためです。
「牙狼外伝」は表向き99分の1。シリーズ3作目「CR牙狼 魔戒閃騎鋼」の牙狼CUBE予告や、ホラーやアニメリーチも見た目同じなので、「鋼」の甘デジだと思って打つ方もいらっしゃるはずです。
しかし実はこの台、中身は約500分の1と言っていいほど、激辛のギャンブルマシンなのです。
ホールのトップ台ともなると、一度のRUSH突入で3~4時間当たりっぱなし。本当にトイレに行けないうれしい連チャンを体験できて、出玉も4万~5万発は可能です。ただ、ギャンブル性がとやかく言われる危険性もあって、ギリギリまで正体を明かさなかったわけです。
さて、会社帰りのサラリーマンの方が「牙狼外伝」を打つ時、ホールのデータランプを見て戸惑っている人もいると思います。今までにないスペックを正確に表示できるデータランプがなかなかなくて、ビックリするような怪奇現象が起きているのです。
1つは、通常時、1RBONUSでパカパカと小当たりして、桃幻の笛のストーリー解説が流れる「桃幻の笛BONUS」を当たりとしてリセット(カウント)してしまうパターン。このランプだと「1、1、1、1」の履歴がズラーッと並んで、たまに43連や20連が交じるといった、甘デジ風の履歴になってしまいます。
しかも、大当たり回数が1日50回程度のどハマリ小当たりのみの台や、大当たりと小当たりを合計するので、1日400~500回大当たりなんて、3桁表示がないとワケがわからない表示回数になっているパターンのデータランプがあるはずです。
このランプの場合は「1、1、1」の小当たり回転数を暗算で合計して、300ハマリや500ハマリを判断してください。そして普通のMAX牙狼のように70の倍数で350回転や560回転、770回転ハマリなら、ちょっと打ってみてください。
◆プロフィール 谷村ひとし 1953年生まれ。95年、みずからの立ち回りを描いた「パチンコドンキホーテ」(週刊モーニング)で大ブレーク。過去20年間のパチンコ収支はプラス6200万円突破。累計で20万人以上を擁する携帯サイトで毎日情報を配信中。詳しくは「谷村パチンコランド」で今すぐ検索!
*この連載に記載されたメーカーごとの大当たりしやすい回転数や独自の攻略法はメーカー発表の内容ではなく、あくまで谷村ひとし氏の経験則であり、データ収集に基づいた私見です。