1球ごとに配球を予測し、的中の有無によってポイントが加算。そして最終的に「配球王」を決める──。
昨年4月15日に日本テレビ系で放送されたプロ野球中継「巨人×中日」で、そんな企画があったのを覚えているだろうか。
江川卓氏、川上憲伸氏、谷繁元信氏、里崎智也氏、石原慶幸氏といったプロ野球OBにタレントの亀梨和也が加わり、里崎氏がその「配球王」の座を手に入れたのだが、5回裏終了時に1人脱落となるルールの中、最初の脱落者は谷繁氏だった。
その谷繁氏のYouTubeチャンネル〈谷繁ベースボールチャンネル〉に江川氏が出演。4月29日付け投稿回で「配球王」を振り返って「いちばん最初にボクいなくなったんですよ」との谷繁氏に「大正解ですね」とスタジオを笑いに包んだ江川氏。その心は…。
「その日のキャッチャー、ピッチャーと谷繁さんが全然違うから起こりうるわけで、いちばん考え方の違う人が落ちる」
これに対し、谷繁氏は次のように回想した。
「あの時のキャッチャーになりきれなかった…。あの時のキャッチャーになりきって、球種を選ばないといけない番組なんですよね」
今だから理解できると話す谷繁氏だが、そもそも自信も無かったようで「いちばん最初に(自分が)いなくなるぜ」という予測を的中させていたことも明かし、スタジオの笑いを誘うひと幕も見せた。
賛否両論入り乱れた「配球王」企画は、今季のプロ野球中継ではまだ実施されていない。
(所ひで/ユーチューブライター)