5月8日放送の演芸バラエティー番組「笑点」(日本テレビ)は、局アナ5人とレギュラーメンバー5人が1人ずつペアを組んで大喜利を披露する「日本テレビ女性アナウンサーペア大喜利」の回だった。
出演した女子アナは、朝の情報番組「シューイチ」総合司会の徳島えりかアナ、ドキュメントバラエティー「ザ!世界仰天ニュース」などを進行する杉原凜アナ、人気トークバラエティー「踊る!さんま御殿!!」ナレーションの森富美アナ、昼の生活情報番組「ヒルナンデス!」アシスントの滝菜月アナ、そして夜の報道番組「news zero」でカルチャーと天気を担当する黒田みゆアナの5人。この日の「笑点」は一気に華やいだ。
1問目は「既存の映画のタイトルに1文字足して、オリジナルの映画のタイトルに」というお題。林家たい平と組んだ杉原アナは「くまのプーさん」⇒「あくま(悪魔)のプーさん」、桂宮治と組んだ黒田アナは「名探偵コナン」⇒「名探偵どコナン(どこなん?)」とソツなくこなした。
2問目の「ペアの相手に『おめでとう』と伝え、『ありがとう』と返した相手に『おめでとう』と言った理由を伝える」というお題では、大御所・林家木久扇と組んだ森アナが、物怖じせずに、斬り込んだ。それが「『笑点』とともに半世紀、おめでとうございます」「ありがとう」「今までの失敗をまとめた半世紀はいつ出されますか」。
三遊亭好楽と組んだ滝アナも「落語のCDが人気だそうですね」「ありがとう」「タイトルは確か…『すぐ寝られる落語』ですよね」とキツ~イ一発。
そして見事にトップとなったのは、三遊亭小遊三と組んだ徳島アナだった。「聖火リレーのランナー、おめでとうございます」「ありがとう」「周りに警察の方がたくさんいたので、ついに捕まっちゃったかと思いました」と会場を大いに沸かせた。司会の春風亭昇太をヨイショする回答もウケて、座布団5枚を獲得。トップのご褒美「金色の座布団」をゲットした。演芸ライターが目を細める。
「レギュラーメンバーや司会の昇太が女子アナに花を持たせるために、積極的に回答させたのでしょうが、本職より多く笑いをとっていたほど。対応も機転が利いていたので、SNSでは『女子アナには作家が付いてんのか??笑』『最初にお題渡して考えさせてるだろ』との声が上がっていましたね。相手ペアのことをきちんと調べて出演していたことが伝わり、好感は持てましたが」
噺家ではない女子アナに、事前にお題を知らせても問題はなかろうが、大阪大学や早稲田大学卒など、みな高学歴だけに、頭のキレも一流なのだろう。たまには、こうした華やかな「笑点」もいい。