ストライク、ボールの判定を巡ってロッテの佐々木朗希に白井一行球審が詰め寄り、物議を醸す──。あの「審判威嚇事件」には、賛否両論が飛び交った。
「昭和の怪物」江川卓氏が、自身のYouTubeチャンネル〈江川卓のたかされ【江川卓 公式チャンネル】〉で、この問題に関して自身の経験を語った(5月22日)。
「投げた瞬間、(外側に)半分ボールっていうのがわかって」
そう切り出した江川氏にとっては、納得ずくのボール判定だった。ところが、球場が大いに盛り上がる場面でもあったことから、一度マウンドを降りる。球審はマスクを取って「何だ!?」といった反応を見せたが、実は「ボールでしょ」「ボール」「そうですよね」というやり取りで難なく収まっていた。ファンに向けた「判定に不服アリ」のアピールだったようである。
そして江川氏は、ミスタープロ野球の、にわかには信じがたいエピソードを明かす。
「ランナーがいて、ピッチャーがツーストライクからド真ん中に投げる。長嶋さんが『ボール!』って言ったらアンパイアが『ボール』って言ったの、本当にあるんだからね。(中略)ボールにするだけの巻き込み方をしてるわけです、アンパイアに対して」
投手、野手ともに、アンパイアとの良好な関係性の重要性を指摘したのだった。
5月22日、甲子園球場での阪神対巨人戦。球審を務める白井審判員の名前がコールされると、スタンドからは拍手とどよめき、笑い声も起きる事態となったのだった。
(所ひで/ユーチューブライター)