女優・土屋太鳳が主演する連ドラ「やんごとなき一族」(フジテレビ系)。毎話「松本劇場」などという言葉がネット上で飛び交い、話題となっているのが、遅咲きの女優・松本若菜だろう。ドラマライターが言う。
「5月26日放送の6話では、やんごとなき一族になんとか嫁入りした土屋扮する佐都に、なにかと上から目線でマウントを取って意地悪をする義理の姉・美保子(松本)が、実は正妻から寝取った女性の娘だった…という、今まで隠していた素性が一族に知られることとなり、形勢が一気に逆転。6月2日の7話では、下町で食堂を営む一般庶民の娘として育った佐都が子供を授かり、今まで以上に『負けるものか』と反撃の狼煙を上げた。それに美保子がおとなしくしているわけもなく…という展開でした」
佐都(土屋)への美保子(松本)の対抗心が、これほど視聴者の目に留まる…言い方を変えれば面白おかしくも見えるのは、きっと2人が過去に共演したという「因縁」があるからではないか。ドラマライターが続ける。
「18年に土屋が初主演した『チア☆ダン』(TBS系)では、土屋が高校で入部したチアダンス部の顧問・漆戸太郎(オダギリジョー)の妻・京子役として松本が出演していました。さらに、岡田准一主演の映画『図書館戦争』(13年~)シリーズでは、メインキャストのひとり・田中圭の恋人役としてピンポイント出演。ちなみに、16年の『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で大ブレイクする前の田中の出演作として、これがいちばん好きだというファンも多いほど、その時の田中と土屋の恋模様は『キュンでベタ』でしたね」
今回のドラマの座組に松本が抜擢されたのは、座長の土屋が安心して委ねられることも大きく関係しているのではないか。松本は連ドラ初主演も決まり、艶路線の作品への出演も増えている。
姉の男を寝取ったり、ひとりの男を巡って正妻とバッチバチの戦いを繰り広げたり。若かりし頃の松下由樹のような、まさに「悪女路線」を、このまま確立していってほしい。
(島花鈴)